岡山大学がハーグで地球憲章の今後を語る
2025年7月、岡山大学の横井篤文副学長がオランダのハーグで開催された「地球憲章25周年記念国際会議」に招待されました。この会議は、2000年に採択された地球憲章を祝うだけでなく、持続可能な未来を見据えた重要なテーマについて全国から集まった約300人の参加者と共に議論されました。
会議の概要
平和宮という国際司法裁判所の本拠地を舞台に、会議は「地球の意識、ケアの倫理、そして世代間の正義」をテーマに展開されました。この場には、地球憲章の推進者やユース活動家が35カ国から集まり、地球社会に向けた倫理的枠組みとして地球憲章の重要性が強調されました。
ミリアン・ビレラ氏(ECIエグゼクティブディレクター)は、地球社会を目指す上での地球憲章の理念を参加者に強く訴えました。また、1992年の地球サミットでの伝説のスピーチを行った
セヴァン=スズキ氏も登壇し、参加者たちに地球の未来に関する強力なメッセージを発しました。
このように、地球憲章採択の25周年を祝う会議では、過去の成果を共有し、今後のアクションプランに関する活発なディスカッションが行われました。
横井副学長の発言
会議三日目には、横井副学長が「変革の種:地球憲章を活用した革新的な教育アプローチ」という全体セッションに登壇しました。彼は岡山大学のESD(Education for Sustainable Development)への取り組みを示し、SDGsを推進する研究大学としての深化を説きました。
特に、地球憲章を倫理的枠組みとして活用し、次世代との連携に力を入れていることを強調しました。具体的には、2022年国連総会において、アントニオ・グテーレス国連事務総長に渡した「ユース宣言書」の存在を例に挙げ、次世代との新しいつながりを示しました。
地球憲章の理念を未来へ
今回の会議を通じて、地球憲章の理念を再確認することができ、その精神を未来に受け継ぐ重要性が改めて浮き彫りになりました。岡山大学は今後も「ESD for 2030」と地球憲章の取り組みを統合的に推進し、地域社会や次世代を意識した活動に注力していく方針です。
持続可能な未来を形作るための取り組みとして、岡山大学は今後も独自の教育改革や研究に注力し、地域中核・特色ある研究大学としての使命を果たしていくことを約束しています。私たちはこの大学の新たな挑戦に期待しながら、その動向を見守っていきましょう。