パラスポーツ出前授業
2025-10-26 18:43:23

岡山大学附属小学校で実施されたパラスポーツ出前授業の様子をレポート!

岡山大学附属小学校でのパラスポーツ出前授業の様子



2025年10月17日、岡山大学附属小学校では、パラアスリートによる車いすバスケットボールの出前授業が行われ、6年生の児童たちが特別な体験をしました。この授業は、24時間テレビチャリティー委員会から寄贈されたパラスポーツ体験キット(競技用車いす)を活用し、パラアスリートからの指導を受けながら行われました。参加者は、パラスポーツに対する理解を深める内容で、共生社会の重要性についても考えるきっかけになります。

講師を務めたのは岡山市出身の根木慎志氏。若いころに脊椎を損傷して車いす生活を余儀なくされましたが、知人の影響で車いすバスケットボールと出会い、見事にシドニー・パラリンピックの日本代表キャプテンを務めた方です。根木氏は、彼の人生のテーマである「出会った人と友達になる」を大切にしつつ、続けて講演活動を行っています。

授業の中で、根木氏の楽しいトークにより児童たちは次第に引き込まれていきました。特に、彼がスリーポイントシュートを決めた瞬間には、体育館中から沸き起こる歓声が響き渡りました。この瞬間が授業の盛り上がりを一層高めることになりました。

その後、児童たちは車いすに乗り込み、実際に5対5の試合形式で競技を体験しました。最初は競技用車いすの使い方に戸惑いを見せる子どもたちでしたが、根木氏からの具体的なアドバイスが次第に自信を与え、「車いすは腕をしっかり回して漕ぐ」、「ぶつかることを怖がらないで!」という声が響く中、子どもたちはコツを掴んでいきました。

車いすバスケットボール特有の動きに戸惑いながらも、児童たちは両手にボールを持ってもがきながら、パスやシュートにつなげることに挑戦しました。ドリブルではなくボールを膝の上に置きながら車いすを漕ぎ進むという行動は、想像以上に難しかったようで、子どもたちは「まっすぐ進むだけでも大変!」と驚きの声を上げました。この体験を通じて、車いすバスケットボールの楽しさだけでなく、障がいを持つ方々のスポーツへの取り組みが如何に素晴らしいかを実感することができました。

試合中、ボールを争うたびに車いす同士がぶつかり合う様子には、「頑張れ!」「ナイスパス!」といった声援が飛び交い、体育館全体が熱気に包まれる瞬間もありました。児童たちにとって、この授業を通じて障がいの有無にかかわらず、誰もが楽しめるスポーツの魅力を再発見し、また「チャレンジする気持ち」や「仲間を思いやる心」の大切さを学ぶことができました。

最後には根木氏と児童たちが一緒に記念撮影を行い、この特別授業は心に残る思い出と学びを提供しました。今後も、地域に根ざした教育活動を続ける岡山大学と附属学校への期待が高まります。


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