『Arctis』が登場!
2025-11-17 00:13:27

岡山大学で西日本初のクライオトモグラフィー装置『Arctis』が共用開始

岡山大学で新たなクライオトモグラフィー装置の共用開始



2025年11月1日、岡山大学において、クライオトモグラフィー用クライオプラズマFIB-SEM装置『Arctis』の共用が始まりました。この装置は国内で2台目、西日本では初めての導入となります。この新しい設備は、岡山大学高等先鋭研究院に属する異分野基礎科学研究所に設置されました。

『Arctis』の魅力



『Arctis』の最も特筆すべき特徴は、試料をホルダーを交換せずにそのままクライオ電子顕微鏡に装着できる点です。この機能により、多様な研究が可能となり、特に細胞のように厚みのある試料でも、クライオ電子線トモグラフィー法を用いてその内部構造を詳細に解析することができます。

一般的には、試料は複雑な前処理が必要ですが、『Arctis』を使用することで、細胞内に含まれるタンパク質などの構造を、精製することなくその「生きたまま」の状態で観察できます。この技術は、細胞の動態や生理機能を理解するために極めて有用です。

共同利用への体制



さらに、『Arctis』は岡山大学内部だけでなく、学外の研究機関や大学などにも広く解放されています。これにより、異なる分野の研究者たちが一堂に会し、協力して新たな知見を生み出す場が提供されています。利用を希望する方は、岡山大学の研究設備・機器の予約管理システムである「コアファシリティーポータル」経由で情報を得ることができます。

コアファシリティーポータル(CFPOU)で『Arctis』の詳細を確認する

岡山大学の研究環境



岡山大学は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支援し、地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たしています。本学は、卓越した研究成果を上げつつ、地域社会の持続可能性にも寄与することを目指しています。『Arctis』の導入もその一環であり、研究者たちが新たなアイデアとともに革新的な成果を出せるよう努力しています。

新しく導入された装置が、岡山大学の研究活動に新たな風を吹き込み、科学の発展に寄与することが期待されています。


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