AIが胆道がんを救う
2025-07-27 00:13:21

岡山大学病院、AI技術で胆道がん診断の未来を切り拓く!

岡山大学病院がAI技術を駆使して胆道がん診断システムを開発



この度、岡山大学病院消化器内科の佐藤亮介医員が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和7年度医療機器等研究成果展開事業チャレンジタイプに採択されました。採択された研究開発課題は「人工知能による胆道内視鏡画像診断システムの開発」であり、世界初の胆道特化型デュアルAI診断システムの実現を目指しています。

胆道がんの現状と新たな挑戦



胆道がんは、その特性上、早期発見が非常に困難であり、患者の5年生存率が30%未満という厳しい現状があります。多くの症例において、正確な進展範囲の診断も難しく、患者にとって重大なリスクを伴っています。これに対し、今回の研究開発におけるAI診断システムは、胆道内視鏡画像を解析することで、良悪性の診断や範囲診断を同時に行うことができるようになります。

研究開発の体制と目的



このプロジェクトは、佐藤医員を代表として、岡山大学の松本和幸講師や内田大輔准教授と、株式会社両備システムズの冨谷昌弘氏と共に進められます。彼らは、胆道がんの診断精度を大幅に向上させるためのシステム開発に取り組んでいます。このシステムが実用化されることにより、がんの広がりを正確に診断するとともに、根治切除率の向上や患者の生存率向上、さらには医療費の削減にも寄与することが期待されています。

佐藤医員の思い



佐藤医員は、採択に対して光栄に思うと同時に、非常に困難な胆道がんの診断向上に寄与できるチャンスを得たことを喜んでいます。彼は、臨床現場からリアルな課題を把握し、それに基づいてAIを駆使した解決策を探求しています。「私たちの研究が成功し、一人でも多くの胆道がん患者さんの予後改善に繋がるよう努力していきます」と語っています。

研究の進捗と今後の展望



今回のプロジェクトは、2025年に実施される予定で、初号試作機の開発が進められます。新たな医療機器の開発は、全国的にも注目されています。技術的に難易度が高いこの挑戦が実を結び、胆道がん患者にとっての新しい治療法としての実用化が期待されています。佐藤医員を中心にしたチームは、この1年間でAIシステムのコア技術を確立し、翌年度には開発実践タイプへの応募を目指します。

まとめ



胆道がんという難治がんの診断をより正確に行うための新たな取り組みが岡山大学病院で始まります。AIによる画像診断がもたらす革新に期待が寄せられ、多くの患者の命を救う可能性を秘めています。今後の進展から目が離せません。


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