ファミリーマートの新しい試み!涙目シールで食品ロス削減へ挑戦
株式会社ファミリーマートは、食品ロス削減のための取り組みを拡大し、新たに「涙目シール」のデザインをフリー素材として提供することを発表しました。これは、消費者が率先して食品ロスに対して意識を高めるきっかけを提供するもので、今後の展開が注目されています。
涙目シールの背景と目的
「涙目シール」は、値下げシールに「お客さまの心に響くメッセージ」を添えることにより、消費者と共に食品ロス削減に取り組むことを目的としたものです。このシールには「たすけてください」というメッセージと共に可愛らしいキャラクターが描かれており、商品を格安で購入することへの心理的障壁を下げる効果を期待しています。
デザインに関する実証実験では、涙目シールを使用した店舗での購入率が向上したことが確認され、これにより年間約3,000トンもの食品ロス削減が可能とされています。これは単に価格の引き下げだけでなく、消費者が共感できるメッセージの重要性を示しています。
全国展開の成果
2025年4月以降、この涙目シールの全国展開が始まりました。効果検証では都内10店舗で購入率が4ポイント向上する結果が出ており、店舗によっては10ポイント以上のアップを記録したところもありました。「値下額だけのシールよりも、メッセージがあるシールの方が買いやすい」といったお客様の声も寄せられ、実際に廃棄量は前年比で約5%削減されています。
フリー素材化で広がる取り組み
今回の新展開では、涙目シールのイラストを無償で提供し、より多くの企業や店舗がこの取り組みに参加できるようにすることが狙いです。新たに追加されたイラストには、パンや肉、魚、ケーキの4種類があります。この資料を使って、さまざまな業種の店舗が食品ロス削減に対する意識を高めることに繋がることが期待されています。
ファミリーマートはさらに、飲食店や小売店、自治体と連携をし、社会全体で食品ロス削減に取り組む姿勢を強化していく方針です。企業の枠を超えた挑戦として、多くの人々が参加できる仕組み作りに注力しています。
ファミリーマートの中長期目標
ファミリーマートは「ファミマecoビジョン2050」を策定し、環境問題と食品ロス削減を重要なテーマとして取り組んでいます。このビジョンでは、2030年までに食品ロスを50%、2050年までに80%削減することを目標としています。
持続可能な社会づくりを目指して、ファミリーマートはこれからもチャレンジを続けていくでしょう。地域と共に、新しいスタンダードを築き上げることに期待が高まります。
公式ウェブサイトでは、詳しい取り組み内容やフリー素材の提供ページも公開されていますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
ファミリーマートの食品ロス削減の取り組み