医師のための新たなトレーニング革命、PivotOne
日本高分子技研株式会社と金沢大学の稲木教授が共同開発した「PivotOne」は、携帯性に優れた内視鏡下縫合トレーニングデバイスです。12月6日から販売が開始されるこの製品は、従来のトレーニング機器では得られなかった利便性と機能性を兼ね備えています。
開発背景
外科医は多忙な日々を送り、限られた時間でトレーニングを行わなければならない現実があります。腹腔鏡手術は高度な技術が求められますが、トレーニング環境が整っていないことが課題です。PivotOneはこの課題を解消するために設計され、いつでもどこでもトレーニングが可能な環境を提供します。
PivotOneの特長
PivotOneが他の製品と異なる点は、“二刀流”の設計です。
1.
手ブレ矯正トレーニングモード
- 鉗子を「くぼみ」に置くことで、手ブレを抑えます。この構造により、支点を意識した操作が可能になり、さらに安定したトレーニングが実現します。
2.
通常の縫合結紮トレーニングモード
- 中央のデバイスホールを使用し、実際の縫合操作を行います。
これらのトレーニングが1台で行えるため、忙しい医師にとって理想的なツールです。
トレーニング方法
このデバイスを使ったトレーニングはシンプルで効果的です。次の3ステップを提案します。
1.
通常の縫合結紮トレーニング(5~10分)
- まずはデバイスホールを使い、現状の操作感覚を把握します。
2.
手ブレ矯正トレーニング(5~10分)
- 鉗子をくぼみに押し当て、常にその感覚を意識しながらゆっくりと操作します。
3.
再度、通常の縫合結紮トレーニング(5~10分)
- 再度デバイスホールを使用し、手ブレ矯正トレーニングの効果を実感します。
継続的な効果
このトレーニングを継続することで、手技が安定し、縫合速度が向上します。医師たちが短時間で効率的にスキルを向上させることができると期待されています。実際、PivotOneを使ったトレーニングにより、多くの医師が成功体験を得ることができたとの報告があります。
科学的検証も
現在、金沢大学においてもPivotOneの科学的な効果検証が進められており、学会などでも紹介される予定です。医療現場でのトレーニング方法の新たな選択肢となるでしょう。
まとめ
PivotOneは、忙しい医師が限られた時間の中でも効果的にスキルを高められるよう設計された、革命的なトレーニングデバイスです。販売価格は24,000円(2本セット、送料・消費税別)で、12月6日より発売されます。医療現場の新しいスタンダードとして、多くの医師から注目されること間違いなしです。