埼玉工大の取り組み
2025-07-07 13:47:59

埼玉工大が生理用ナプキンの無料提供サービスを導入

日本工業大学 埼玉キャンパスでの新しい取り組み



埼玉県に位置する日本工業大学の埼玉キャンパスが、女子学生のための新たなサポート体制として、生理用ナプキンの無料提供サービス「OiTr」を導入しました。このお知らせは、2025年7月5日に開設されるもので、全国の教育機関や公共施設において、女性に特化したトイレ環境を整える重要な一歩です。

OiTrサービスの概要



「OiTr」は、トイレットペーパーと同じように生理用ナプキンを個室トイレに備え付け、必要なときに無料で使用できる日本初の試みです。このサービスは、専用アプリを利用して、利用者が事前に登録することで、指定された期間に生理用ナプキンを受け取れる仕組みになっています。ユーザーは最大で7枚を無料で利用できるため、急な体調の変化にも落ち着いて対応できる環境が整います。

埼玉キャンパスでは、合計6台のOiTrディスペンサーが設置され、学生がいつでも必要な時に利用できるようになっています。これにより、特に生理の際に不安を抱えることが少なくなり、安心して学業に集中できる環境が提供されるのです。

日本工業大学の取り組み



日本工業大学は、女子学生のサポートに特に注力しており、今回のOiTr導入の背景には「多様性の重要性」があります。本学には基幹工学部、先進工学部、建築学部の3つの学部があり、約4,000人の学生が学んでいますが、その中で女子学生は約10%の400人です。これからの工学や技術の発展には、多様性が欠かせないと考えられており、女子学生が安心して学べる環境を整備することが重要視されています。

たとえば、女子専用のパウダールームや、生理休養制度を導入するなど、学内の環境整備に取り組んでいます。これにより、女子学生が充実したキャンパスライフを楽しめるよう、大学側は積極的にサポートしています。

生理の貧困問題へのアプローチ



「OiTr」の設立は、単に生理用ナプキンを提供するだけでなく、日本が直面する「生理の貧困」という社会問題の解決にも寄与することを目指しています。日本は、国際的なジェンダーギャップ指数で低い評価を受けており、この問題は日本国内だけでなく、世界的に視野を広げて考えるべき課題です。

生理に伴う負担が心や体、さらに経済にも影響を与える現実を受け、社会全体がその解決に向けて意識を高める必要があります。OiTrは、教育や意識改革を含めた包括的なアプローチをとり、女性が生理に関する話題をオープンにできるような社会を実現するための一助となっています。

まとめ



日本工業大学の取り組みにより、埼玉キャンパスが生理用品を無償で提供する環境が整ったことは、女子学生にとって非常に心強いニュースです。生理用ナプキンの無料提供サービス「OiTr」は、安心して学びたいと思う全ての学生にとって、まさに必要不可欠な存在です。教育現場で行われるこうした取り組みが、他の施設や学校に広がることを期待し、より良い未来の形成につながることを願っています。


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