岡山大学の新技術
2025-04-08 06:30:32

岡山大学がクライオ電子顕微鏡の最新技術を学ぶワークショップを開催

岡山大学がクライオ電子顕微鏡技術の未来を探る



2025年4月21日、岡山大学の津島キャンパスにて、「第3回地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッション」が開催され、多くの研究者や技術者が集まりました。本ワークショップの目的は、最新のクライオ電子顕微鏡とトモグラフィー技術を使用して、研究活動を一層推進することです。

開会の挨拶



イベントは、岡山大学の那須保友学長からのビデオメッセージでスタート。学長は本学の長期ビジョン2050に基づく研究基盤の強化や先進機器の共用化の重要性について触れ、特に地域との連携を強調しました。このような取り組みは、岡山大学だけでなく、日本全体の研究力向上にも寄与するものであると述べ、参加者たちに大きな期待を寄せました。

ワークショップの内容



続いて、研究・イノベーション共創管理統括部の河本雅紀課長が「J-PEAKS事業に関するご案内」を行いました。研究基盤整備の考え方として、「人機一体」の運用を実現させるための戦略が示され、参加者たちは新たな知識を得る貴重な機会に恵まれました。

その後、異分野基礎科学研究所の沼本修孝准教授によるクライオ電子顕微鏡の詳細な利用方法の説明が行われ、参加者はその実際の使い方を学びました。

講演セッション



多彩な分野から来た研究者5名がそれぞれの専門知識を生かし、クライオ電子顕微鏡の様々な活用法について講演しました。名古屋大学の成田哲博准教授は「クライオ電子顕微鏡法の立ち位置とその可能性」について講演し、九州大学の渡部聡准教授は「亜鉛を介したタンパク質品質管理機構の分子基盤」と題して発表を行いました。東北大学の横山武司助教は、無細胞翻訳系の直接観察による研究成果を示し、塩野義製薬の陳正豪研究員は製薬企業がどのようにこの技術を活用しているかを語りました。最後に岡山大学の山田浩司研究教授が新規タンパク質超分子複合体の解明を通じた創薬の展望について話しました。

質疑応答と意見交換



各講演後には参加者からの質問や要望が相次ぎ、活発な意見交換が行われました。最新技術の利用に関する具体的な討論が進み、クライオ電子顕微鏡やその他研究機器の戦略的整備についての重要性が強調されました。

ワークショップの意義



閉会式で、研究・イノベーション共創機構の原田大作筆頭副機構長は、ワークショップの成果を振り返り、その重要性を再確認しました。岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として位置づけられた重要な取り組みであるJ-PEAKSを通じて、研究基盤の整備と社会の変革を共に描いていくと述べました。

今後も岡山大学は多様なステークホルダーと連携しつつ、社会貢献と研究のさらなる発展を目指していくとのことです。地域と共に成長する岡山大学にますます注目が集まることでしょう。


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