しこりを見逃さない!皮膚トラブルの実態調査
皮膚に現れる「しこり」について、実際にはどれほど認識されているでしょうか?医療法人社団鉄結会が実施した調査によると、約6割の人が皮膚のしこりを「ニキビ」と誤認して放置するケースが目立つことがわかりました。今回はこの調査結果をもとに、皮膚のしこりの種類やその見分け方、適切な対処方法について詳しくお伝えします。
皮膚のしこり、実はさまざま!
皮膚にできるしこりには「粉瘤」「脂肪腫」「ニキビ」といった様々な種類があります。それぞれ原因や症状、治療法が異なりますが、多くの人がその違いを理解していないことが調査でも明らかになりました。
誤解が招くしこりの放置
調査によれば、皮膚にしこりができた際に最初に思うことは58.3%が「ニキビ」と回答しており、次いで「脂肪の塊」が21.7%、さらには「粉瘤」と認識している人はわずか8.7%でした。この結果から、多くの方が正確な知識を持たずに自己判断で放置してしまっていることがわかります。
皮膚トラブルにおける認識不足
「粉瘤」「脂肪腫」「ニキビの違いを説明できる」と答えた人はわずか12.3%に留まり、その他の回答としては「なんとなく違いは分かる」が34.0%、「名前は聞いたことがあるが違いは分からない」が38.7%もあり、合計で87.7%がその違いを正しく把握していない現状が見えます。
放置するとどうなるのか?
しこりを放置してしまった場合、実際に経験した人の中で「大きくなった」と答えたのは23.0%、また「痛みや炎症が出た」と報告した人も18.7%いました。これらの数字から、正しい認知と適切な対応の重要性が浮き彫りとなっています。
しこりの見分け方
1. 粉瘤
- - 原因: 皮膚の下に袋ができ、角質や皮脂が蓄積する。
- - 触感: やや硬く動きにくい。
- - 特徴: 中心に黒い点(開口部)があることが多い。
- - 治療法: 医療手術が必要。
2. 脂肪腫
- - 原因: 皮下脂肪の増殖。
- - 触感: 柔らかく、押すと動く。
- - 特徴: 痛みがないことが一般的。
- - 治療法: 大きくなると摘出手術が一般的。
3. ニキビ
- - 原因: 毛穴に油脂や角質が詰まり、アクネ菌が繁殖。
- - 触感: 硬い芯が感じられる。
- - 特徴: 赤みや膿を伴うことがある。
- - 治療法: スキンケアや塗り薬で改善されることが多い。
医師からのアドバイス
アイシークリニックの高桑康太医師は、「しこりが1〜2週間経っても改善しない場合や、徐々に大きくなっている場合は、早めに専門医を受診すべきです。誤った認識が放置につながり、深刻な問題を引き起こす恐れがあります」と警告します。
こうした症状があれば要注意!
- - しこりが痛い・赤くなっている。
- - 中心に黒い点があり、膿が出る・出ない。
- - 以前同じ場所にできたことがある。
まとめ
しこりに関する認識と対処について紹介しましたが、皮膚のしこりに心当たりのある方は、ぜひ一度専門医の診察を受けてみてください。正しい知識を身につけ、健康な肌を保つためにも自分自身の健康をしっかりと管理していきましょう。気になることがあれば、アイシークリニックまでお気軽にご相談ください。