カインズが大都の全株式を取得
このたび、株式会社カインズ(以下、カインズ)は、株式会社大都(以下、大都)から大都の全株式を取得し、正式にカインズグループの一員となったことを発表しました。この株式譲渡は、2025年12月30日付で完了しました。カインズは、全国を広がる店舗網と大都のECプラットフォームを活用し、プロ市場へのサービスを強化することを目指しています。
背景
カインズと大都は、2016年から業務提携を始め、翌年には資本業務提携を結んで以来、長年にわたり密接な関係を築いてきました。両社はそれぞれの強みを活かし、DIY文化の促進やプロ市場でのサービスの充実に取り組んできました。その結果、カインズの店舗数は262を超え、大都の「トラノテ」というECサイトも400万点以上のアイテムを取り扱うに至りました。
未来の展望
カインズは、今回の全株式取得を契機に、さらなるサービスの進化を図ります。カインズが100以上の店舗 network と大都の「トラノテ」が強みを持つオンラインショップを連携させ、リアル店舗とデジタル環境の融合を進めることで、ユーザーに対してよりスムーズで利便性の高いサービスを提供します。これにより、プロ市場のニーズに即した、唯一無二のビジネスモデルの構築を目指しています。
大都の特長
株式会社大都は、1937年に創業し、従来は工具問屋として事業展開してきました。2002年からはEC事業にシフトし、DIY用品のネット販売を行う「DIY FACTORY」を運営。現在は、建築や製造業界向けに特化したBtoB-ECサイト「トラノテ」を通じて、迅速に400万点以上の工具および資材を提供しています。
カインズの展開
一方で、カインズは、埼玉県本庄市に本社を構え、全国29都道府県に店舗を展開するホームセンターチェーンです。「くらしDIY」をブランドコンセプトに掲げ、地域の暮らしを豊かにする商品やサービスを低価格で提供しています。このたびの協力により、両社は従来のビジネスモデルを模索しながら、新たな市場の開拓へと挑みます。
まとめ
カインズの大都全株式取得は、地域の暮らしの充実を目指す新たな挑戦の始まりです。今後の両社の取り組みに注目が集まります。DIY文化の醸成やプロ市場へのロジスティクス改善が進む中、彼らのビジョンがどのように実現されるのか、期待が高まります。