赤ら顔の実態と対策を皮膚科医が徹底解説！あなたに合った治療法は？

赤ら顔の実態とその対策

赤ら顔に悩む方は多く、特に「赤ら顔＝酒さ」という誤解を持っている人も少なくありません。しかし、実際には赤ら顔は4つの異なるタイプに分類され、それぞれに適した対処法が存在します。今回は、医療法人社団鉄結会が行った調査を基に、赤ら顔の実態を深掘りし、皮膚科医が提案する治療法について紹介します。

調査概要と結果

医療法人社団鉄結会は、全国の20〜50代男女300名を対象に、「赤ら顔の認識と対策」に関するアンケートを実施しました。その結果、約3割が「赤ら顔は体質で治らない」と考えており、約8割が赤ら顔の分類を知らないという実態が明らかになりました。さらに、セルフケアが主流で専門家への相談が少ないことも分かりました。

赤ら顔の分類とその対策

赤ら顔には次の4つのタイプがあります：

1. 酒さ（しゅさ）
- 特徴: 顔の中心部（鼻・頬）に持続的な赤みやほてりが見られ、進行するとニキビ様のブツブツや鼻瘤を伴うことも。
- 対処法: 外用薬、内服薬、レーザー治療などが効果的です。また、刺激物やアルコール、温度変化を避けることも重要です。

2. 脂漏性皮膚炎
- 特徴: 皮脂の分泌が多い部位（鼻周り、眉間）に赤みとフケ状の皮むけが生じる。マラセチア菌の関与が考えられます。
- 対処法: 抗真菌外用薬や低刺激の洗顔、保湿が基本です。生活習慣の改善も効果が期待できます。

3. 毛細血管拡張症
- 特徴: 皮膚の表面に血管が拡張し、赤い線状や網目状の模様が見えます。加齢や紫外線が原因となることがあります。
- 対処法: レーザー治療が効果的で、紫外線対策や飲酒を控えることも推奨されます。

4. 接触性皮膚炎・アレルギー反応
- 特徴: 化粧品やスキンケア製品に反応し、赤みやかゆみが現れることがあります。
- 対処法: 原因物質の特定と除去が必要です。パッチテストで特定し、低刺激製品に替えることが重要です。