マスク生活後の肌悩みとその実態
新型コロナウイルス感染症の影響で始まったマスク生活が続いていましたが、2023年5月以降、マスクの着用が減少し、私たちの素顔が再び公開される時代が訪れました。この変化に伴って、肌の印象や悩みを実感する人々が増加しています。医療法人社団鉄結会が実施した調査から、これらの実態を詳しく見ていきましょう。
 マスクオフで見えた「素顔の肌」
マスクを外さなければならなかった3年にわたる生活で、私たちの顔には多くの悩みが隠れていました。「毛穴が目立っている」「赤みやくすみが気になる」といった声も多く、これまで見えていなかった部分に対しての意識が高まっています。調査によれば、全国の20〜40代の男女300人を対象にした結果、およそ70%の人が『肌の印象や状態に変化を感じた』と回答しました。約8割がマスクをする機会が減少していると実感しています。
 具体的な肌悩みの変化
調査結果によれば、最も多く見られた肌の悩みは、「毛穴の目立ち」で71.4%を占め、次いで58.9%が「赤みやニキビ跡」、56.2%が「肌のくすみ」となっています。また、コロナ以前には感じていなかった新たな悩みが顕在化した様子が伺えます。自由回答では、「隠れていた肌のトラブルに気づいた」という声も見られ、長いマスク生活が今後の肌への影響を及ぼしていると考えられます。
 スキンケアの見直し
マスク着用の機会減少に伴い、スキンケアに対する意識も変わる人が増加しました。52.6%の人が『スキンケアを見直した』と回答しており、具体的には「毛穴ケア用の美容液を導入」「ビタミンC化粧品に変更」「クリニックでのピーリングを開始」といった具体的な施策を取る人が増えています。これからは、隠すのではなく、根本から肌を整える美容が求められています。
 美容皮膚科の活用
また、調査では、美容皮膚科での施術を検討したり実施したりした人が約30%いることも判明しました。特に30代・40代の約半数が『自信を持てる肌を取り戻したい』という意識から、レーザー治療やケミカルピーリングなどを積極的に選択しています。
 おわりに
アイシークリニックの高桑康太医師は、「マスクで隠れた肌悩みが多く見つかった今だからこそ、適切なアプローチによって改善が可能です。隠す美容から整える美容へと切り替える時期が来ました。」と語っています。 
ポストマスク時代、自分自身の肌に対する意識を高め、専門医との相談を通じて魅力的な素顔を見つめるようにしてみてはいかがでしょうか?