岡山大学とPMIアジア太平洋地域の連携
2025年4月16日、岡山大学に国際的なプロジェクトマネジメント(PM)に携わる専門家が訪問し、大学との新たな連携のあり方が議論されました。この交流には、世界最大のプロジェクトマネジメント協会、PMIのアジアパシフィックリージョナルマネージングディレクターであるソヒュン・カン氏が参加。彼と岡山大学の那須保友学長との意見交換を通じて、PMスキルの重要性が再確認され、今後の協力関係についても話し合われました。
今回の訪問は、2021年度からの協力関係に基づくもので、岡山大学では「PM Award」に特別協賛を行っており、地域のプロジェクトを支援する取り組みが進められています。技術職員の能力を高めるためのPM基礎研修も実施され、教育界におけるPMスキルの普及が目指されています。
このように、岡山大学は地域の高等教育と企業との連携を深化させ、PM人材を育成するためのプログラムを充実させる意向を示しています。那須学長は、今後も学内外の様々なステークホルダーと協力し、社会変革を支える研究大学としての役割を果たしていくことを強調しました。
今後の計画には、PMIアジアパシフィックとの連携による海外研修プログラムや、PM資格取得支援プログラムの検討も含まれており、教育課程の国際化が進むことで地元学生の国際的な視野を広げることが期待されています。
岡山大学は「地域中核・特色ある研究大学」としての自覚を持ち、地域社会と地球全体の未来に貢献できる人材の育成を目指し、PMの知識を活用した新たな価値創造を進めています。そのためにも、今回のPMIアジアパシフィックとの連携を一層密にし、世界に通用する人材育成に努めていくことを明言しています。
こうした岡山大学の取り組みは、地域の教育機関としてだけでなく、国内外での科学技術の進展にも寄与するものであり、将来的に大きな成果を上げることが期待されます。岡山大学の動きには今後も目が離せません。
ナレッジワーカーの育成
岡山大学の佐藤法仁副理事は、PMスキルが単に研究開発に限らず、教育や業務管理など広範囲にわたって必要とされていることを強調しています。これにより、学生が卒業後、即戦力となる能力を身につけることが期待されています。PMに関わる知識と経験を基に、社会の変革に寄与するナレッジワーカーの育成を進めるこのプロジェクトは、教育の質と内容を向上させる重要な一歩として位置づけられています。大学のビジョンと実践がいかに地域社会に影響を与えるか、今後の展開に注目が集まるところです。
岡山大学の革新に向けた姿勢や取り組みの進展は、地域や国の発展に繋がるものとして、さまざまな期待を背負っています。引き続き、この大学から生まれる新たな挑戦に注目していきたいものです。