埼玉・小川町の伝統を未来へつなぐ企業理念刷新
埼玉県小川町に本社を構えるセキネシール工業株式会社が、創業80周年を記念して企業理念を大幅に刷新しました。新たに就任した3代目社長、関根俊直が掲げた理念には、地域に根ざした企業としての未来への決意が込められています。
1300年の技術と80年の歴史
セキネシール工業は、1300年の長い歴史を持つ小川和紙の技術を基盤に、戦後から自動車部品のガスケット材を製造してきました。このガスケット材は、主にエンジン部分で液体や気体の漏れを防ぐ重要な役割を果たし、世界の産業界を支えています。目には見えない存在ですが、その安全性は不可欠です。
理念刷新の背景
新しい企業理念を打ち出した理由には、旧理念が制定されてから30年が経過し、時代の変化に対応しきれていないとの認識がありました。代表である関根社長は、以前の理念に違和感を覚え、社員やその家族が誇りを持って働ける言葉が必要だと痛感したのです。この思いから新たに「伝統をつむぎ、未来をすくう」というミッションが生まれました。
新しい理念の核心
今回の刷新で重要視されたのは、地域との関わりと持続可能性です。成功的に企業を運営するためには、過去の技術と想いを大切にしつつ、未来へ進む新たな挑戦が求められます。特に、最近では電気自動車の普及によりガスケット市場が変化しており、同社は新しい課題に取り組む必要があると認識しています。
社長の思い
関根社長は、企業理念を変えることの難しさを感じつつも、未来の地域社会を預かる責任を強く感じています。「伝統を守ることは、単に昔のやり方を続けることではなく、未来につなげるための挑戦でなければならない」との確信を持っています。
新たな挑戦と展望
新たに策定されたビジョンは、「世界に誇れる特殊な機能紙メーカー」。人目には触れにくいガスケット材や機能紙が社会に貢献すると同時に、地域社会から「いい会社だね」と言われる存在でありたいと期待されているのです。また、今後の取り組みとして、2026年には使用後の回収・再生を前提とした新しい紙製プロダクトの発表も予定されています。
まとめ
セキネシール工業の新しい企業理念は、地域に根ざした伝統技術を活かしながら、未来への新たなビジョンを掲げています。80年の歴史を持つ同社は、今後も地域や産業界への貢献を続け、持続可能な未来を目指し挑戦し続けることでしょう。これからのセキネシール工業に、ますますの期待が寄せられています。