介護の日に考える「美容」と「高齢者ケア」の新しいカタチ
毎年11月11日は「介護の日」として、日本全国で介護について考える機会が設けられています。この日をきっかけに、最近特に注目されているのが高齢者ケアと美容を結ぶ「ケアビューティスト」の存在です。株式会社ミライプロジェクトが運営する「介護美容研究所」では、美容を通じて高齢者のQOL(生活の質)を向上させるための専門家が育成されています。美容領域がなぜ高齢者ケアに必要とされているのか、その理由を探ります。
介護現場での美容ケアの広がり
日本では65歳以上の高齢者人口が増加し、2025年にはその割合が過去最高の29.4%に達する見通しです。これにより、高齢者の生活支援に対するニーズがますます高まっており、介護現場では「介護職の人材不足」と「業務負担の増加」が深刻な問題となっています。そこで注目されたのが“美容を通してケアに関わることができる人材”です。
ミライプロジェクトでは、美容と介護の専門知識を融合させたカリキュラムを全国展開し、ケアビューティストの育成を行っています。実際、介護施設での美容導入は4年前から約13倍に増加しており、美容ケアがもたらす心身の活性効果や自尊心の回復が評価されています。
介護美容の実際の効果
実際、介護施設における美容サービスは多くの良い変化を生み出しています。以下は、導入施設の具体的な声をご紹介します。
1.
笑顔が戻った認知症利用者(SOMPOケア ラヴィーレ大宮弐番館)
ケアビューティストのネイルケアとハンドトリートメントを受けた利用者が、施術後に笑顔を取り戻し、自信を持つようになった事例です。これは、他の利用者とのコミュニケーション増加にもつながりました。
2.
生活意欲の向上(メディカルホームグランダ目黒)
この施設では、ネイル施術の日が特に利用者にとって待ち遠しい日となり、普段はベッドにいる方も頑張って起きるようになるなど、美容が生活の活力につながっています。
3.
コミュニケーションの活性化(パークサイド岡野ホーム)
美容レクリエーションを通じて、デイサービス利用者が増加し、ご家族やケアマネジャーとのコミュニケーションが円滑になるという声が寄せられました。
ケアビューティストのキャリアの可能性
では、実際にケアビューティストとして活躍する人々の声を見ていきましょう。
大手企業から介護美容研究所へ転職し、自ら「介護美容 YN」を起業。SNSを通じて仲間を支えながら、訪問美容も手がけることで成長しています。
パート勤務をしながら介護美容を習得。訪問美容サービスを活用し、安定した収入を得られるようになりました。自分に合った働き方を実現しています。
看護師として40年働いた後、美容スキルを学び、高齢者向けの美容を提供する職場へ転職。やりがいを感じながら働く日々を送っています。
今後、ミライプロジェクトでは、ケアビューティストの育成と施設導入の推進をさらに強化し、多様な人材が地域に根付くようサポートを行っていくとしています。「介護美容」の価値を広めることで、すべての人が自分らしく生きる力を取り戻せる社会の実現に向けて、地域連携や啓発活動にも力を入れていきます。
介護美容に関する情報
介護美容に関心がある方は、ぜひ「介護美容研究所」のHPをチェックしてみてください。新しいスキルを習得し、地域での支え手となるチャンスが広がっています。
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お問い合わせ先:
株式会社ミライプロジェクト広報担当 矢島 (
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