加須市で橋梁の点検と清掃活動を実施！地域インフラの維持管理に向けた取り組み

橋梁点検と清掃活動の概要

埼玉県加須市は県内で最も多くの橋梁を抱える地域です。そこで、テクノブリッジNKE株式会社をはじめとした産学官民の連携による橋梁点検および清掃活動が展開されました。この活動は、地域インフラを維持し、持続可能な管理を目指す重要な一環として位置付けられています。

加須市の橋梁の現状

加須市には、埼玉県内最多の1,095橋が存在し、人口規模に対してその管理負担は非常に大きいのが現状です。老朽化が進むインフラに対し、限られた人員や予算の制約が重なり、効率的な維持管理が求められています。このような背景から、今回の連携活動が実施されることとなりました。

産学官民の連携による活動内容

この活動は、埼玉県と加須市をはじめ、日本大学理工学部土木工学科や様々な企業が協力して進めたもので、当日は51名が参加し、加須市内の50橋を対象にした簡易点検と清掃が行われました。

清掃作業では、参加者が三角ホーや草刈り鎌、ほうきを使い、橋面に堆積した土砂や苔、雑草、さらには排水溝内の堆積物を除去しました。これにより、排水機能が改善され、橋梁の劣化抑制が期待されます。また、点検作業は国土交通省の「道路橋定期点検要領」を参考にし、日本大学が策定した独自の要領に基づいて行われました。これにより、段差やひび割れ、腐食などの現状をしっかりと記録しました。