桜の名所、さきたま古墳公園が満開に
埼玉県のさきたま古墳公園で美しい桜が満開を迎えました。この公園は、5世紀後半から7世紀初頭に造られた9基の大型古墳が立ち並ぶ国の特別史跡です。桜の花が古墳の斜面を彩り、地域住民や観光客に愛される名所として知られています。
主な取り組み、アサンテの駆除施行
桜の保全に重要な役割を担っているのが、株式会社アサンテによるクビアカツヤカミキリの駆除施行です。アサンテは、シロアリ対策を始めとしたトータルハウスメンテナンスサービスを手がけており、2025年2月より「木の文化継承プロジェクト」という取り組みに参加しています。
このプロジェクトの一環として、埼玉県との協定を締結し、2月26日と27日にかけて桜の木に対してクビアカツヤカミキリの駆除施工を行いました。駆除は、薬剤を樹木に注入する方法で、樹木への負担をできるだけ減らしながら効果的に行われます。使用する薬剤は2年間効果が持続するため、長期的な桜の健康が守られます。
桜の見頃と公園の魅力
そして、4月4日ごろから同公園の桜が満開となり、美しい光景が広がっています。訪れた方々は、桜のトンネルを散策したり、古墳の歴史を感じたりと、思い思いに楽しむことができます。大型観光バスで訪れる団体客にも人気で、春の陽気のもと、桜を愛でる絶好の機会となっています。
クビアカツヤカミキリについて
クビアカツヤカミキリは、外来種のカミキリムシで、桜やモモなどの樹木に被害を及ぼします。幼虫が樹木の内部を食べるため、放置されると枯れてしまうことも。日本では2012年に愛知県で初めて確認され、現在では埼玉県を含む13の都府県に被害が拡大しています。2018年には特定外来生物として指定され、駆除が急務となっています。
木の文化継承プロジェクトとアサンテの理念
アサンテは、「木の文化継承プロジェクト」を通じて、50年にわたる技術とノウハウを駆使し、歴史的な木造建築や桜を未来に残すための取り組みを行っています。ただ桜を守るだけでなく、シロアリなどによる被害のリスクやその対策についても広め、地域社会や環境保全にも貢献しています。
さいごに
美しい桜を楽しむなら、ぜひ埼玉県立さきたま古墳公園へ訪れてみてください。アサンテの駆除施行のおかげで、今後も桜を楽しむことができるこの場所は、地域の宝です。春のひとときを、この古墳公園で心ゆくまで楽しみましょう。