岡山大学が若手研究者育成に向けた新たな取り組み
2025年9月20日、21日の2日間、岡山大学は香川県直島町のベネッセハウスにて、若手研究者の促進と異分野交流を目的とした「岡山大学ブレインストーミング2025」を開催しました。このイベントでは、大学の研究者や学生たちが集まり、研究発表や意見交換に参加しました。出席者は、岡山大学の那須保友学長をはじめ、医歯薬学域やその他の学域から40名余の教職員や大学院生・学部生16名、さらに外部からも数名の特別講演者が参加しました。
充実したプログラム
1日目は、成瀬恵治医歯薬学域長の挨拶からスタートし、基調講演として京都大学の阿形清和名誉教授、大阪大学の大庭伸介教授、そして徳島大学の齋尾智英教授の3人が登壇しました。特別講演では、革新的な研究に必要な多様な経験について語られ、各講演者の専門的 insight に基づく貴重な情報が共有されました。その後、ポスターセッションでは、学部生と大学院生の研究が37件発表され、参加者同士の活発なディスカッションが繰り広げられました。
2日目には、優れたポスター発表に対して最優秀賞が授与され、その受賞者による講演がありました。また、「AMED等大型研究資金獲得に向けての取り組み」と題したパネルディスカッションも行われ、大型研究費の獲得方法について活発に意見が交わされました。総評を述べた那須学長は、2日間の成果を称え、これからの研究交流の重要性を強調しました。
結果と今後の展望
実施された2日間を通じて、参加者たちは年齢や研究分野を越えた円滑なコミュニケーションを図り、貴重な研究成果やアイディアの交換が行われました。これにより、新たな研究のコラボレーションや情報交換が促進されることが期待されます。この取り組みは岡山大学にとって、地域中核・特色ある研究大学としての地位を強化する一環であり、今後も続けられることが期待されています。来年に向けても、多くの若手研究者や学生たちの参加が望まれています。
受賞発表
特に注目されたのは、ポスター賞の受賞者たちです。最優秀賞には棚井あいり大学院生の研究が選ばれ、「
P. gingivalis-OMVsが胎盤の血管新生と胎児の発育に与える影響」について発表されました。他の優秀賞受賞者も、創造的な研究を通じて医療現場に貢献することを目指しており、その活動が評価されています。
岡山大学はこれからも、研究者や学生の成長のための場を提供し、地域社会や地球環境への貢献を進めていく意向です。持続可能な開発目標(SDGs)を意識した研究活動を通じて、新たなイノベーションを生み出すことに取り組んでいます。