埼玉県西部地域の冬休み子供食糧支援プロジェクト
埼玉県西部で活動を行うNPO法人、フードバンクネット西埼玉が、2024年12月から2025年1月末までの冬休み期間、困窮世帯の子供たちへの食糧支援プロジェクトを実施しました。このプロジェクトは、地域のフードバンク団体や子ども食堂、フードパントリーといった支援団体と連携し、地域を超えて食糧支援を広げることを目的としています。
1. プロジェクトの概要
このプロジェクトでは、合計1.5トンもの食品を、登録された地域の食糧支援団体へ提供しました。所沢倉庫を中心に活動を行い、昨年の7月に縮小されたものの、支援者の皆様のお力を借りて、必要な支援を届けることができました。物価高騰が続く中、特に冬休みにおける給食の不足は問題であり、子供たちの健康維持や保護者の負担軽減、さらには孤立や虐待の防止に繋がるこのプロジェクトは、非常に重要です。
2. 食のセーフティネットの構築
フードバンクネット西埼玉は、2017年に設立以降、地域内の多様な団体と協力して、広域的な食糧支援の体制を築いてきました。2024年7月時点で、52団体がネットワークに登録され、活動地域は17市町村にわたります。このような独自のネットワーク体制が、各地の子育て世帯へのサポートを可能にしています。
前回のプロジェクトでは、約2,000kgもの食品を約4,000世帯に届けることができました。この成果は、地域への取り組みと熱意があったからこそ実現したものと言えます。
3. 利用者の声
支援を受けた親子からは、感謝のメッセージが寄せられました。「食品の支援があるのは本当に助かります。全ての方々の貢献に感謝しています。」といった声が多く、地域の人々の支えがどれほど大切であるかを再確認できました。
4. 寄付の重要性
子ども応援プロジェクトの開催期間中だけでなく、常に食糧支援は不足しているのが現状です。「食べること」は生命の維持に直接関わるため、食糧支援は非常に重要な活動です。しかし、物価の高騰が続く中で寄贈食品は減少傾向にあります。
また、倉庫の賃料や光熱費、配送費といった活動に必要な経費は、すべて寄付金で賄われています。事業収益が得られないフードバンク活動を維持するためにも、食品や金銭での寄付が求められています。地域の子供たちを支えるために、皆様のご協力をお願い申し上げます。
5. 様々な支援活動
フードバンクネット西埼玉では、地域フードバンクの設立・運営支援や食品寄贈の仲介、広報活動や政策提言など、幅広い事業を展開しています。今後も地域のニーズに応えられるよう、意欲的な取り組みを続けていく所存です。地域の皆様と力を合わせて、共に子供たちの未来を守っていきましょう。