「YOKOU」、お香を楽しむ新たなスタイル
近年、お香を使う人が増えてきています。その魅力は、リラックス効果や集中力向上だけでなく、その香りを楽しむというシンプルな楽しみ方にあります。しかし、従来のお香立てには、「灰が周囲に散らばり汚く見える」「片づけが面倒だ」といった欠点も多くありました。
そんな中、神奈川県南足柄市に拠点を置く若手デザインチームCreative unit - bon.が、埼玉県川口市の株式会社栗原精機と、東京都墨田区のMOSOProductと共に開発したのが、アルミ製のお香立て「YOKOU」です。この画期的なお香立てが、国際的に権威のある「iFデザインアワード2025」において受賞の栄誉を手にしました。
YOKOUの特長
「YOKOU」は、見た目の美しさだけでなく、利用者の使い勝手を徹底的に追求した設計が特徴です。独自の「スリット蓋方式」を採用しており、その名の通り、蓋の細い穴を通してお香の灰が内部に落ちていく仕組みです。これにより、灰が周囲に散らばることなく、片付けも非常に簡単に行えます。
また、お香を蓋と本体でサンドイッチするだけのシンプルな構造になっており、燃え残った部分も手軽に除去可能です。コンパクトで洗練されたデザインは、インテリアにも自然に馴染みます。
町工場とデザインの融合
日本の町工場は高い技術力を誇りますが、新しい市場開拓やプロダクト開発には意外と苦戦しています。その中で、「こんなものが欲しかった」という声に応える商品を生み出そうと、デザイナーたちと共同で手掛けることが重要です。
YOKOUは、町工場の精密な加工技術とデザイナーのクリエイティブなアイデアが見事に融合した結果、スタイリッシュで機能的なお香立てが誕生しました。生産は日本国内の町工場で行われており、高品質な製品を実現しています。
高い評価を受けた「YOKOU」
「YOKOU」は、クラウドファンディング「Makuake」においても非常に高い評価を受け、目標達成率783%を達成しています。130人以上のサポーターによって支えられたこの成果は、製品の魅力を証明するものです。また、2024年のギフトショー春においても「ベスト工場賞」を受賞し、機能性とデザインの両方が高く評価されています。
現在の販売状況
YOKOUは、現在いくつかの店舗にて販売されており、今後全国への展開や自社ECサイト、ポップアップイベントへの参加も計画されています。具体的な取引先には、東京ミッドタウンの「Style Meets People」、誠品生活日本橋店の「meta mate」、そして大阪の「想いを繋ぐ百貨店【TSUNAGU】」があります。
まとめ
お香立て「YOKOU」は、ただのインテリアアイテムではなく、ユーザーの生活を豊かにするアイデアが詰まった製品です。使いやすさ、美しさ、そして日本の職人技が織りなす高品質なものづくりを体現する彼らの取り組みは、今後さらに注目を浴びることでしょう。ぜひ、その目で「YOKOU」を体験してみてください。