岡山大学医療技術部と総合技術部の研修会
2025年2月4日、岡山大学鹿田キャンパスの基礎医学棟において、医療技術部と総合技術部による共創の研修会が開催されました。この研修会は国立大学法人岡山大学の技術統括監理本部が新たに設置されたことを受けて企画されたもので、対面とオンラインのハイブリッド形式で実施されました。
この研修の目的は、岡山大学病院医療技術部放射線部門と総合技術部医学系技術課の技術職員が、互いに情報を共有し、新たな知識や技術を学ぶことで、職員の能力を向上させるとともに、地域中核の特色ある研究大学としての発展を促進することにあります。
開会のあいさつと研修会の意義
会の冒頭には、技術統括監理本部の佐藤法仁副理事(副学長及び総合技術部本部長)が挨拶を行い、技術職員の「高度化」について語りました。「技術系組織の一元化により、研究力向上やイノベーション創出の強化を進め、今後の研究活動や業務に役立つ」と述べ、技術職員の活動への期待を寄せました。
多様な講演と質疑応答
次に、本田貢技監(医療技術部部長)や他の放射線部門の専門職が「医療技術部・放射線部門の業務紹介」というテーマで講演を行いました。内容は、X線撮影からCTやMRI、さらには放射線治療の概要まで非常に幅広く、聴講者にも理解しやすい内容で行われました。これにより、放射線を利用した正確な診断と治療の重要性が強調され、業務の支援活動が示されました。
講演後には、聴講者から多くの質問が寄せられました。「医療技術部の全職員は国家資格を持つのか?」「放射線被ばくの管理はどうしているのか?」といった具体的な質問が飛び交い、活発な質疑応答が展開されました。
研修会の有意義なまとめ
閉会の際、田村義彦技術副総監(技監)は、交流や情報交換が新たな発見につながることを強調し、今回の研修会が技術職員の今後の活動に寄与することを期待しました。岡山大学総合技術部は、技術職員のスキル向上を目指し、今後も多様な研修プログラムを実施し続ける予定です。
さらに、同大学は東京科学大学が行う「TCカレッジ」にも参画しており、これにより高度な専門人材養成を共同で進めています。今年度からは、医工系の新コースが開講されるなど、多様な取り組みが進行中です。
地域中核の研究大学としての役割を果たすため、岡山大学は社会と共創し、持続可能な未来に向けた研究を進めています。技術職員の活動に期待が寄せられる中、地域に根差した大学としての更なる発展が期待されます。