地域連携を深めた特別養護老人ホームの新たな試みとは
特別養護老人ホーム「いちかわ翔裕園」は、社会福祉法人元気村グループが運営する施設で、利用者が生活の役割を持つことを重視した新たなクラブ活動を開始しました。この取り組みは、利用者が手作り作品を制作し、それを地域で展示・販売することを通じて、精神的、身体的な変化を引き出すことを目的としています。
背景と課題
介護施設に入所する高齢者の多くは、日常生活での役割喪失を実感し、生きがいややりがいを失ってしまうことが少なくありません。この課題を解決するために、いちかわ翔裕園では、介護度が高い方や認知症を抱える方でも役割を持つことができることを目指し、創作活動を通じて地域と繋がる新しい仕組みを導入しました。
5つの柱からなる支援計画
この取り組みは、以下の5つの柱に基づいて構築されました。
1. 手作り作品クラブ活動の開始
2. 参加者の日常生活の状態観察
3. 軽いリハビリや認知症評価の実施
4. 医師による変化の評価
5. 地域とのつながりを持つ展示・販売活動
この計画では、利用者が自分の役割を意識できるように支援し、生きがいややりがいを感じられるように工夫されています。
クラブ活動の実施方法
活動は週に1~2回、1時間の創作活動を通じて行われ、参加状況が記録され、意欲や活動量が可視化されました。また、創作活動の前後には手指運動を行い、手指機能の変化も観察しました。さらに、地域のバザーやイベントに参加し、利用者は“店員”として地域の方々と交流する機会も得ました。
この取り組みを通じて、利用者が自分で制作した作品を販売し、得た収益を自分のために使うことで、成功体験をもたらすことができました。
変化の記録と成果
プロジェクトの成果は、以下の3つの観点から検証されました。
1. 活動中の表情や作品数の変化
2. 手指機能の改善データ
3. 地域との交流がもたらした心理的影響
新しく導入されたケース記録により、変化の蓄積と共有がスムーズになり、活動の持続性も高まりました。利用者の集中力や会話量、意欲の向上も見られ、医師からも「以前より明るくなった」という評価が得られました。
生きがいと地域つながりの重要性
今回の取り組みにおいて、職員は「利用者と一緒にやりたいことを考える」という価値を再認識しました。また、地域の方々との交流が利用者にとっての新たな刺激となり、笑顔や誇りを生む要素になりました。さらに、この取り組みを通じて、「役割を持つことが生きがいや笑顔を生む」という重要なメッセージを感じました。
今後も地域とのつながりを強化し、利用者の生活を豊かにしていくための取り組みを続けていきます。
特別養護老人ホームいちかわ翔裕園について
特別養護老人ホームいちかわ翔裕園では、職員を募集中です。興味のある方はぜひご応募ください。また、社会福祉法人元気村グループは、平成5年に設立され、共に生きることを理念に掲げ、多くの社会福祉法人を展開しています。各利用者の生きがいを追求し、感動介護を実現するため、努力を続けています。