進化する保温技術「LJシート」
最近、空調設備の保温工事において、新しい素材が注目を集めています。それが、株式会社フカガワが開発した「LJシート」です。この新素材は、従来の保温板金外装材に代わるもので、高い耐候性と安定した保温性能を誇ります。
LJシートとは
「LJシート」は、特別な方法で一体化されたLJジャケットと発泡ゴム保温材から成り立っています。特に屋外の保温板金工事に代わる新しい選択肢として利用されています。この商品は金属調の美しい外観を持ちながら、ガルバリウム鋼板の約6分の1という軽量さを実現。さらに、加工性、耐候性、耐寒性などが非常に優れており、厳しい環境下でも安心して利用できる特長を備えています。
ラッキングレス工法のメリット
この「LJシート」を活用したラッキングレス工法、通称「LJ工法」は、従来の板金工法比べて工期を大幅に短縮することが可能です。労働環境の改善のため、工期短縮を求める現場が増えてきている中、実際にこのLJ工法を導入するケースも増加しています。これにより、施工業者は現場の負担を減らし、効率的に作業を進めることができます。
LJパイプガードの構造
加えて、「LJパイプガード」という製品もあります。これはLJジャケットと発泡保温材を一体化させた商品で、ガルバ板金の8分の1の重さであるため、作業性に優れています。これにより、保温・防湿・金属板金の三工程を一手に引き受けることが可能になりました。配管設備への取り付けも簡単で、専用テープを貼るだけで施工が完了します。そのため、施工時間を大幅に短縮し、無駄な手間を省くことができます。
使用条件とラインナップ
「LJパイプガード」は様々な温度域で使用可能です。標準品では-50℃から70℃、耐熱品では-50℃から90℃の範囲で使用できるため、屋外でも屋内でも冷温水や冷媒の保温工事が行えます。商品ラインナップには直管カバーやエルボカバー、チーズ・バルブカバー、Yストカバー、ヘッダーユニット、特注の特殊形状品など、多岐に渡る形状があります。
企業の展望
株式会社フカガワは今後も、作業効率の向上や労働環境の改善を目指し、瞬時に対応できる製品の開発に取り組んでいく姿勢を貫いています。LJシートに関する詳しい情報や導入の問い合わせについては、同社のウェブサイトをご覧ください。
製品紹介動画から、「LJシート」の魅力をさらに詳しく知ることができます。
会社情報
株式会社フカガワは、建築設備業界において空調ダクト成型機器や関連部材の製造・販売を行っています。国内外に36の拠点を持ち、BIMなどの先進技術を用いたデジタル化の推進にも積極的です。設立は1960年、資本金3,000万円、従業員は644名で、2024年度には262億円を超える売上を見込んでいます。