埼玉のアクアポニックス
2025-12-17 15:08:10

埼玉県にアクアポニックス農場が誕生!持続可能な農業の新時代到来

アクアポニックス農場が埼玉にオープン!



埼玉県さいたま市西区に、循環型農業の新たな拠点が誕生します。大東建託グループの株式会社ガスパルが、都市部近郊の遊休地を活用して「アクアポニックス」に参入し、自社農場の建設に着手しました。この取り組みは、今後の持続可能な農業のモデルとなることが期待されています。

アクアポニックスとは?



アクアポニックスは、水産養殖(Aquaculture)と水耕栽培(Hydroponics)を組み合わせた循環型の農法です。魚が生み出す排泄物は微生物によって分解され、植物の栄養となります。このプロセスは、化学肥料や農薬を一切使用せず、持続的な生産システムを実現しています。浄化された水は再び魚の水槽に戻り、魚と植物が共生することで、効率的に食材を生産します。

新しい農場の詳細



ガスパルの自社農場の敷地面積は4,600㎡で、水耕栽培エリアでは葉物野菜や食用花、ハーブが栽培される予定です。養殖エリアでは、チョウザメやホンモロコ、ティラピアといった魚が育てられます。そして、この農場で生産された葉物野菜は「福菜商店」ブランドとして2026年4月から販売を開始します。

農業の未来を見据えて



農林水産省の調査によれば、日本の農業従事者数は2050年には116万人から29万人に減少すると予想されています。しかし、ガスパルが注目しているアクアポニックスは人手が少ないため、参入障壁が低く、多様な人々がこの産業に携わることができます。

さらに、ガスパルは遊休地を所有する人々と、農業に興味を持つ企業とのマッチング支援や行政手続き、スキル習得支援など、農業コンサルティング事業の立ち上げも視野に入れています。2032年度には、養殖魚の本格的な販売を目指し、年間売上5,000万円の目標を掲げています。

実証実験の成果



ガスパルは、2024年4月から2025年6月までの1年3ヶ月間にわたり、神奈川県藤沢市で実証実験を行いました。リーフレタスなど、20種類の野菜を中心に栽培し、チョウザメの育成も行いました。その結果、直売所で4回、マルシェで3回の出品を経て、消費者から高い評価を得ることができました。

このように、実際に市場に出回る前に消費者の声を聞くことは、今後の事業運営において非常に重要なステップとなります。

未来に向けた展望



ガスパルのアクアポニックスプロジェクトは、単なる農業の枠を超え、環境への配慮や地域活性化の推進にも寄与するものです。持続可能な農業への関心が高まる中で、これらの取り組みが地域の未来を切り拓いていくことに期待が寄せられています。

新しい農業の形を押し進めるガスパルのアクアポニックス。私たちの食卓に、新たな価値を提供してくれる日が待ち遠しいです。


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