岡山大学が日本語教育コースの新しい国家資格を取得

岡山大学、登録日本語教員養成機関として認定

国立大学法人岡山大学（岡山市北区、学長：那須保友）は、教育推進機構による副専攻コース「日本語教育コース」が文部科学大臣より登録を受け、2025年5月30日付で「登録実践研修機関」と「登録日本語教員養成機関」へとなりました。この登録により、令和7年度以降に入学する学部学生及び令和8年度以降に入学の科目等履修生は、コースを修了することで日本語教員試験において基礎試験及び実践研修が免除されることになります。

日本語教育の重要性

最近、日本に在留する外国人の数が増加している中で、日本語教育の質を確保するために「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律」が2023年5月に成立しました。この法律では、日本語教育機関を認定し、日本語を教えることができる登録日本語教員の資格制度を設けました。この取り組みは、日本語を学ぶ外国人のそれぞれが必要とする言語能力を確保するための重要なステップとなっています。

登録日本語教員になるための条件は、日本語教員試験に合格し、登録実践研修機関で行われる実践研修を修了することです。また、登録日本語教員養成機関が提供する養成課程を修了すれば、基礎試験の免除も得られます。この制度により、多くの外国人が日本語を効果的に学ぶ環境が整いつつあります。

コースの詳細と今後の展望

岡山大学の日本語教育コースは、これからの国際的な交流をサポートするために設計されています。具体的には、外国人留学生や在留外国人に対して、日本語能力を高めるための教育を行う専門の教員を育成します。令和7年度の学部学生に関しては、2025年度第2学期以降に修得した単位のみが修了要件に算入されるため、入学を考えている学生は早めに準備を進めることが重要です。

今後、岡山大学はこのコースを通じて、日本語教育の質向上とともに、地域社会と国際社会との架け橋となる人材を育成することを目指していきます。地域中核の研究大学として、岡山大学はその役割を果たすために、持続可能な開発目標（SDGs）を支援し、地域との共創を進めています。