高齢者相談110番
2025-08-22 14:49:30
埼玉県が高齢者の消費者保護を強化する特別相談を実施
埼玉県が「高齢者相談110番」を実施
埼玉県消費生活支援センターは、高齢者の消費者被害を防ぐための特別相談「高齢者相談110番」を9月10日から12日までの3日間実施します。この取り組みは、高齢者が契約の当事者となる消費生活に関する相談を受け付けるもので、特に悪質商法への注意を促すことを目的としています。
高齢者相談の背景
令和6年度に埼玉県内で寄せられた65歳以上の高齢者の消費者被害に関する相談件数は16,935件に上り、全相談件数の約33.5%を占めています。具体的な被害内容としては、業者からの強引な勧誘や、インターネット通販での紛らわしい表示、さらには額面からかけ離れた高額請求が報告されています。
例えば、給湯器や分電盤の点検・修理をうたった業者が、訪問時に高額な料金を請求するケースや、定期購入の申し込みを明示せずに契約を結ぶ事例が多発しています。こうした事例は高齢者にとって非常に危険であるため、少しでも不審な点を感じた場合は、早めの相談が求められます。
相談の流れ
特別相談は、県内在住または在勤の65歳以上の高齢者を対象に行われます。相談は実施日の3日間、午前9時から午後4時まで受け付けており、相談専用の電話が設置されています。川口の消費生活支援センターの電話番号は048-261-0999、熊谷のセンターは048-524-0999です。また、全国共通の消費者ホットラインも188(いやや)で利用可能です。
この特別相談は、関東甲信越ブロックで行われる高齢者悪質商法被害防止共同キャンペーンの一環として展開されています。埼玉県内のさいたま市でも、同様の期間にキャンペーンが行われるため、お近くの消費生活相談窓口への問い合わせをおすすめします。
特に、さいたま市の消費生活総合センターの連絡先は048-645-3421、浦和消費生活センターが048-871-0164、岩槻消費生活センターが048-749-6191です。
家族による見守りの重要性
高齢者の消費者被害を防ぐためには、家族や周囲の人々の見守りが欠かせません。受けた相談は高齢者本人だけでなく、その家族や友人など、身近な方々からの相談にも対応しているため、何か気になることがあれば気軽に相談してください。
まとめ
埼玉県は高齢者を守るため、消費生活におけるさまざまな取り組みを進めています。「高齢者相談110番」はその一環として行われ、被害防止に向けた重要なステップです。この機会を利用して、ぜひ相談を検討してみてください。日常生活での不安や疑問を解消し、安全な消費者生活を送るためには、事前の対策が重要です。