岡山大学、歯科医療の安全向上に向けた新書を発刊
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区)は、歯科医療に関する医療安全をテーマにした書籍『知っておきたい歯科における医療安全対策―大学病院での医科・歯科双方の観点から―』を出版しました。この書籍は、歯科医療分野における安全文化の向上を目指しており、具体的な事例を交えながら、医療従事者全体が共有しやすい内容になっています。
書籍の特徴
本書は、岡山大学病院の教員や医師が監修・編集に携わっており、前田嘉信病院長、塚原宏一教授、窪木拓男教授が監修を務めました。また、編集には白井肇講師と飯田征二教授が名を連ねています。特に、医療安全における「安全文化」の重要性を強調しており、歯科医療は医科に比べて安全対策が遅れているという現状を踏まえ、医療インシデントに対する理解を深めるための指南書です。
医科・歯科間の理解促進
この書籍を通じて、歯科医師だけでなく医師や看護師、薬剤師などの他職種が歯科医療のインシデントに対する理解を深めることができます。具体的には、岡山大学病院内で実際に発生した事例を基にした解説がなされており、医療従事者が共通の基盤の上で情報を共有しやすくなることを意図しています。
高齢化社会における意義
近年、高齢化の進行や訪問歯科診療の増加に伴い、歯科医療の安全確保がますます重要視されています。書籍内では実際の医療安全活動の成果も紹介されており、病院での医療安全管理や地域歯科医療の現場での相互理解を促進することが期待されています。こうした活動は、より安全で質の高い医療を実現するための一助となるでしょう。
編集者のメッセージ
白井肇講師は、「歯科の医療安全については、意外と知られていないリスクが多い。この書籍を通じて、多くの人々にそれを知ってもらい、リスクを共有していきたい」と話しています。この精神は、患者に安心して歯科医療を受けてもらうための基盤づくりに貢献するものです。
書籍情報
『知っておきたい歯科における医療安全対策―大学病院での医科・歯科双方の観点から―』は、デンタルダイヤモンド社から出版されています。ISBN番号は978-4-88510-634-7で、詳細は公式ウェブサイトで確認できます。今後、この書籍が医療現場で広く活用され、歯科医療の安全文化の確立に寄与することが期待されています。
まとめ
岡山大学の取り組みは、単なる書籍の出版に留まらず、医療安全の意識を高め、医療界全体の質を向上させるための重要な一歩です。この書籍を読んで、医療従事者がより深く医療安全について理解を深め、患者に対する信頼を築く手助けとなることを願っています。