麦の国さいたま
2025-02-13 10:06:25

春季企画展「麦の国さいたま」で埼玉の麦文化を深めよう!

春季企画展「麦の国さいたま」のご紹介



埼玉県立川の博物館では、令和6年度春季企画展「麦の国さいたま」が2025年2月8日から5月6日まで開催されます。この展示会では、埼玉県における麦の生産やその食文化、さらには伝統的な農法や民俗行事に焦点を当て、多様な視点から麦の魅力を探ります。

埼玉県の麦事情


埼玉県は、全国的に見ても麦の収穫量が多く、特に和風めんの出荷額が全国1位という特異な地域です。4種類の麦が栽培されており、それぞれの魅力がこの地方の食文化に色濃く反映されています。本展では、観覧者が埼玉県の麦栽培の歴史や民俗行事について理解を深めることができるよう、多くの展示物が用意されています。

「麦翁」権田愛三の業績


展示会の中で特に注目すべきは、明治から大正時代に活躍した権田愛三の業績です。彼は、「麦踏み」や「土入れ」という革新的な技術を考案し、その普及に尽力しました。この展示では、彼の足跡をたどりながら、麦作りの近代化に与えた影響についても学べます。権田愛三の人生を振り返り、彼がどのようにして「麦翁」と呼ばれるようになったのか、詳しく紹介されます。

麦作りの道具と技術


埼玉県内での麦作りには、独自の道具や農法が関係しています。具体的には「フリコミジョレン」や「ドロツケ」といった道具が、その実践例として紹介されています。「ドロツケ」は、肥沃な土を移動させる技術で、長年にわたって行われてきたこの農法がどのように地域の麦栽培に貢献しているのかを、土の標本を通じて見て取ることができます。

民俗行事と文化


また、埼玉県内の麦にまつわるさまざまな民俗行事も触れています。たとえば、鶴ヶ島市で行われる「膝折雨乞」では、麺や麦を使用した巨大神獣が作られ、地域の人々にとって独自の文化として根付いています。このような伝統行事を通じて、地元の人々がどのように麦と関わってきたのかを探ることができます。

麦を使った料理に触れて


さらに、展示期間中には、博物館内のレストラン「ウォーターミル」での特別メニューも予定されています。埼玉の郷土料理「煮ぼうとう」をはじめ、麦を使ったスイーツが楽しめるチャンスもあり、料理を通じて麦の魅力を実感することができます。これらの特別メニューは、各展の内容と連動して用意されており、埼玉の食文化をさらに深く楽しめる絶好の機会になります。

講演会やウォーキングイベントも予定


イベント期間中には、さまざまな関連イベントも開催されます。3月2日には権田愛三の玄孫による講演会があり、その人物像に迫るエピソードが聞けます。また、3月16日には「ドロツケ」の土地を巡るウォーキングイベントも計画されています。これを利用して、参加者は実際にその歴史を肌で感じることができるでしょう。

詳細情報


春季企画展「麦の国さいたま」は、埼玉県立川の博物館にて、9時から17時まで観覧できます。入場料は大人410円とお手頃で、学生・高校生は200円と幅広い世代が楽しめる形を整えています。また、中学生以下や障害者手帳をお持ちの方は無料で入館でき、誰でも気軽に訪れることができる博物館です。

埼玉県の麦文化を深く知る絶好の機会ですので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


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