岡山大学とインドが結ぶ未来への研究の架け橋
2025年11月15日、岡山大学の那須保友学長がインド工科大学(IIT)ハイデラバード校で開かれた「第4回日印大学等フォーラム」に参加しました。このフォーラムは、日本とインドの科学技術協力協定締結から40年を迎えるにあたり開催されたもので、両国の大学や研究機関、企業が一堂に会し、学術及び産業分野での連携を促進することを目的としています。
フォーラムのテーマは「科学技術分野における日印の連携強化に資するさらなる頭脳循環の促進」であり、日本からは49の大学や研究機関、企業、インドからは36の大学・研究機関が参加しました。このような大規模なイベントを通じて、学術的な意義を持った協力関係が形成されることが期待されています。
那須学長は、インド工科大学(IIT)カラグプル校のSuman Chakraborty学長と共に円卓会議の共同座長を務め、「地域中核・特色ある研究大学における日印共同研究の連携強化」について活発な議論を展開しました。この会議では、日印の7大学を対象にした共同研究の進め方や具体的な意見交換が行われ、今後の連携の可能性が探られました。
また、個別会談では、インドの大学4校と意見を交わし、具体的な連携の推進方法についての協議が行われました。こうした活動によって、岡山大学の国際的な研究ネットワークが一層拡充されることが期待されています。岡山大学はこれまでにもコルカタ市との交流活動を行ってきましたが、今後はインド全域にわたる大学や研究機関との関係を強化し、学術と産業のコラボレーションを進めていく方針です。
本フォーラムを契機に、岡山大学は特にグローバル人材育成と研究力の強化に向けて、短期的な成果を追求すると同時に、長期的な視野での発展を目指します。さらに、地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たすべく、今後の活動に積極的に取り組む姿勢を示しています。学長は、「地域と世界の架け橋となる研究に向け、日本だけでなく世界に貢献できる大学を目指します」と強調しました。
さらに、学生や研究者にとって、こうした国際的な交流の場は貴重な経験となり、様々な価値観や視点を取り入れる絶好のチャンスです。海外の教育機関との連携を通じて、岡山大学がどのように国際的に成長していくかに注目が集まります。また、イベント終了後には参加者全員での集合写真が撮影され、フォーラムでの協力関係を象徴する記念の一幕となりました。
このように、岡山大学は新たな国際的関係を築くばかりでなく、その活動によって地域社会の持続可能な発展にも寄与すべく努力を続けていく所存です。次回のフォーラムや交流活動にも大いに期待が寄せられています。岡山大学の今後の取り組みにぜひご注目ください。