岡山大学で行動の原理を探求するワークショップ
2025年10月1日、岡山大学津島キャンパスの共創イノベーションラボ(KIBINOVE)で、興味深いワークショップが開催されました。このイベントは「人はなぜどのように行動するのか?」「人のやる気はどこから湧くのか?」をテーマに、約30名の学部生や大学院生が参加しました。
心理学の最前線を学ぶ
このワークショップは、心理学の最新の知見を通じて、心の動きや行動の原理を学ぶことを目的としています。特に、キャリア形成や日常生活での人間関係、学習のモチベーション向上に向けた具体的なスキルを習得できる貴重な機会となります。この活動は、内閣府の「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環として行われました。
本イベントは、岡山大学発のベンチャー企業Corvus Securitas Inc.、デジタルトランスフォーメーションに取り組むDXサンライズおかやま、おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)などの団体が共催しています。
実践的なプログラムと参加者の反応
ワークショップは、講義とグループワークを融合したプログラムです。心理学の専門家である堀江龍一氏が講師を務め、参加者に対し「なぜこのワークショップに参加したのか」「どんな時にやる気が湧くのか」といった具体的な問いを投げかけました。堀江氏は自身の実体験を交えたエピソードを紹介し、参加者の興味を引きました。
参加者たちは楽しそうにディスカッションを行い、堀江氏の講義に熱心に耳を傾けていました。ペアでのワークを通じて、個々の考えを深めている様子が伺えました。ワークショップ全体が活気に溢れ、笑顔が絶えない場となりました。
上質世界についての探求
グループに分かれて行った作業では、参加者が直面するさまざまな質問に対して意見を出し合いました。例えば「もし、自分のやりたいことがすぐに叶う状況になったら、何をしたいか?」という問いに対しては、各参加者が自身の「上質世界」=理想とする世界について考えました。
堀江氏は、このような理想や欲求を明確に持ち、それに向かって努力することの重要性を強調しました。「自分のやりたいことを知り、それに向かって全力を尽くせる能力は、皆の中に潜んでいる。まずは今日の一日から、それを実行に移してほしい」と力強いメッセージを送りました。
今後の展望
岡山大学では、KIBINOVEを核として、さらなる思考力と実践力を養うための多様な学びの機会を提供していく予定です。地域に根ざした特色ある研究大学として、岡山大学の今後の取り組みにも期待が寄せられています。心理学や行動科学に興味のある方は、次回のイベントにもぜひ足を運んでみてください。