埼玉県で挑戦するサステナブルな日本酒の新たな形。

埼玉県で誕生する新たなサステナブル日本酒

埼玉県に、新しい風を吹き込むサステナブルな日本酒ブランドが登場です。ミライドア株式会社が埼玉県や日本政策金融公庫と協力して設立した「埼玉県渋沢MIXイノベーション創出支援ファンド」から、株式会社Agnaviに対する投資が行われました。このスタートアップ企業は、エコに配慮した日本酒の提供方法を開発し、地域資源をフル活用した持続可能な仕組みを目指しています。

アグナビの挑戦

Agnavi（アグナビ）は、180mLのアルミ缶に詰めた日本酒を展開しています。これまで瓶や紙パックに頼っていた日本酒市場において、軽量で遮光性や密封性に優れた「ICHI-GO-CAN®」を新たな選択肢として提供することで、品質の保持や利便性を向上させています。この革新的なアプローチは、環境負荷の低減や輸送の効率化とも関連しており、現代のライフスタイルにマッチした形で新しい文化を生み出そうとしています。

また、Agnaviは国内外150を超える酒蔵と連携し、充填サービスや商品企画を通じた地域酒蔵の販路拡大にも貢献しています。これにより、百貨店や空港、ホテル、観光地といった多様な場所での販売チャネルが確保されています。さらに、海外市場にも目を向け、アメリカ、韓国、台湾、シンガポール、そして欧州に向けた輸出を進めています。

埼玉県渋沢MIXイノベーション創出支援ファンド

この取り組みを支えているのが、「埼玉県渋沢MIXイノベーション創出支援ファンド」です。これは、地域産業の持続的発展や新たな産業・イノベーションを促進するために設立されました。創業期や事業承継問題を抱える企業に対して、資金供給を行い、地域の活性化を図ることを目的としています。

ミライドアの役割

ミライドア株式会社は、地域のベンチャー企業を支援することで地方創生を推進するための「地方創生ファンド」を運営し、事業会社のオープンイノベーションを促す「CVCファンド」や特定の投資領域に基づく「テーマ型ファンド」にも取り組んでいます。資金提供にとどまらず、事業育成や人材育成、コンサルティングなど多角的な支援も行っています。

Agnaviの日本酒は、ただ飲まれるだけでなく、地域経済の発展や新しい文化の創造に寄与する存在として注目されています。ミライドア、Agnavi、そして地域が連携し歩むこの新たな挑戦から目が離せません。今後も埼玉県におけるサステナブルな日本酒の動向に注目していきましょう。