大阪・関西万博における埼玉県の出展
2025年9月23日から29日に大阪で開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)に、埼玉県が出展します。経済産業省主催の「サーキュラーエコノミー研究所」では、地方公共団体で唯一の採択を受けた埼玉県のブースで、環境に優しい取り組みとして「深谷ねぎからできたアップサイクルカトラリー」を展示します。このカトラリーは、地元の特産物を活用しており、持続可能な社会の実現に向けた実践的な大切なプロジェクトの一環です。
深谷ねぎの魅力
深谷市は、深谷ねぎで有名な地域であり、特にその香りと食感には定評があります。今回のプロジェクトでは、規格外の深谷ねぎを使用しており、これまでは堆肥化していたこの資源を再利用することで、新たな価値を生み出します。深谷ねぎを素材としたアップサイクルカトラリーは、単なる食器ではなく、食事に彩りを与え、使用後もその香りが楽しめるユニークなアイテムです。
アップサイクルの背景
今回の取り組みの背景には、規格外の深谷ねぎの処理問題があります。従来、これらのねぎは堆肥化することで処理されていましたが、ニオイの懸念や作業コストの高さが課題となっていました。そのため、深谷のねぎ農家から規格外の深谷ねぎを回収し、乾燥・粉体化の後、プラスチックと混ぜリサイクルペレットとして新たな製品に生まれ変わるプロセスを工程化しました。
さらに、使用済みの育苗ポットも同様に活用されています。土が付いた育苗ポットはそのまま廃棄が難しいため、洗浄せずに回収し、焼却処分とせずにリサイクルペレットに加工。こうして、環境に配慮した取り組みが実現しています。
環境教育の推進
PHI株式会社は、地域の未利用資源に付加価値を与えることで循環の重要性を実践し、そのプロセスを環境教育として活用しています。深谷ねぎの規格外品や育苗ポットをアップサイクルカトラリーとして生まれ変わらせ、地域のイベントやレストラン、教育機関等で活用し、持続可能な社会づくりに貢献します。これには、深谷市による「ベジタブルテーマパークフカヤ」や「野菜を楽しめる街づくり戦略」への貢献も含まれています。
展示・販売の場所
深谷ねぎからできたアップサイクルカトラリーは、以下の店舗で購入が可能です。
住所:埼玉県深谷市花園114番地
営業時間:9:00~17:00
住所:埼玉県深谷市西島町2-18-20
営業時間:8:00~17:00 (定休日:木曜日)
ウェブサイト:
PHI selection
サーキュラーエコノミー研究所について
「サーキュラーエコノミー研究所」は、経済産業省が主催し、循環経済について楽しく学べる体験型催事です。参加者は、日常生活にどのようにサーキュラーエコノミーを取り入れることができるかを体験を通じて学びます。子どもから大人まで楽しめる内容で、社会の持続可能性について考えを深める機会を提供します。
展示は、大阪・関西万博の会場内、EXPOメッセ「WASSE」南ホールで行われ、その内容は「科学漫画サバイバル」シリーズとコラボレーションして公開されます。また、期間中は各日10:00から20:00までお楽しみいただけますが、29日のみ19:00までの開催となります。
この機会を逃さず、ぜひ埼玉県ブースに足を運び、深谷ねぎから生まれたアップサイクルカトラリーを体験してください。持続可能な社会の実現に向けた新しい取り組みを一緒に応援しましょう!