サクラソウを守る
2025-10-02 17:47:33

サクラソウ自生地を守ろう!寄付募集プロジェクトが始動

サクラソウ自生地を守る新たな取り組み



埼玉県さいたま市の桜区に位置する田島ケ原サクラソウ自生地は、絶滅危惧植物であるサクラソウを含む約250種の野草が生育する、極めて貴重な湿生植物群落です。1920年には日本初の天然記念物として指定され、1952年には特別天然記念物にも認定されています。しかし、近年の環境変化によりサクラソウの個体数は急激に減少しており、今後の絶滅の危険性が指摘されています。

この貴重な生態系を守るため、令和7年10月3日(金)から、ガバメントクラウドファンディングを通じて、ふるさと納税による支援を募集します。このプロジェクトは、地域の宝である田島ケ原サクラソウ自生地を再生し、次世代に受け継ぐことを目的としています。

田島ケ原サクラソウ自生地とは?



田島ケ原サクラソウ自生地は、首都圏の大都市近郊にあり、極めて重要な自然環境です。その中でサクラソウは特に希少な存在で、最盛期には約225万株が生息していました。しかし、近年の環境変化に伴い、現在ではその数は約45万株にまで激減しています。このままでは絶滅の危機に瀕していると言われています。

文化財の現状と課題



さいたま市の文化財は、近年増加している異常気象の影響を受け、多くの課題に直面しています。自然災害の頻発に加え、少子高齢化により職人の後継者が減少し、原材料の価格高騰も影を落としています。これらの要因が重なり、文化財の適切な維持・管理が困難な状況となっています。

寄附の使い道



今回のクラウドファンディングで得られた寄附金は、サクラソウの減少要因の解明や、個体数の維持・増加を目指した調査、分析および維持管理に使用します。寄附目標額は2,500,000円で、達成の有無にかかわらず、本事業は実施されます。さらに、寄附が目標に達した後は、さいたま市の他の文化財を守るための資金としても活用されます。

これまでの取り組み



過去の寄附金を活用して、サクラソウの保護に向けたさまざまな調査や管理が行われました。令和4年度には287万7千円が寄附され、遺伝子解析や土壌分析、草焼き・刈払いなど、サクラソウの生育環境を改善する活動が実施されました。令和5年度には444万4千円、令和6年度には135万3千円が寄附され、それぞれの年度において必要な維持管理が行われています。

寄附方法と受付期間



寄附の受付期間は、令和7年10月3日(金)から12月31日(水)まで。寄附は、株式会社トラストバンクが運営する「ふるさとチョイス」上の専用ページから、または申出書を郵送する方法で申し込むことができます。専用ページは、10月3日9時から公開されます。

ふるさと納税のメリット



ふるさと納税を利用することで、税制上の特例控除を受けることができ、市外在住者にはお礼の品も贈られます。これにより、寄附者は地域貢献をしながら税金の還元を受けられる、嬉しい取り組みです。

お問い合わせ先



詳しい情報は、さいたま市文化財保護課にお問い合わせください。電話番号は048-829-1723です。また、さいたま市の公式LINEも登録すれば、最新情報をお届けします。

地域の宝を守るため、ぜひ皆さまのご支援をお願い申し上げます。


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