2024年、国際的デザインアワード「International Design Awards(IDA)」にて、埼玉県越谷市を拠点とするポラスグループが設計した「ビー・グレイス船橋塚田 未来輪区」が銀賞を受賞しました。この作品は、日本の伝統的な建築要素を現代の住環境に見事に融合させたもので、都市の限られたスペースの中に美しさと機能性を持たせています。
「ビー・グレイス船橋塚田 未来輪区」は、日本人の感性を感じさせるような土間や段差、畳、引き戸といった要素を取り入れ、心地よい居住空間を実現しています。リードデザイナーである剣持翔太氏は、住まいの中に日本の美と調和を持ち込むことに注力し、コンパクトで多目的に使える居場所を創出しました。
IDAは、2007年にロサンゼルスで設立されたデザインのコンペティションで、アーキテクチャ、インテリア、グラフィック、ファッション、プロダクトデザインなど5つの分野において優れたデザインを表彰しています。今年も様々な国から多くの作品が応募され、各分野の専門家による審査を経て受賞が決まりました。
その中で埼玉県からは、銀賞に加えて銅賞が2作品、佳作が8作品という好成績を収め、合計11作品が入賞しました。特に注目すべきは、同じく銅賞を受賞した「THE PROVE 津田沼」です。この作品は、非日常空間をテーマにした隠れ家のような住宅で、リビングはタイル張りの通り土間を意識した作りになっており、吹き抜けのある開放的な空間を演出しています。自然光による影と照明が織り成す美しい景観を楽しむことができます。
また、ポラスグループによるAI型全館空調を備えたスマートホームも特筆すべき点です。IoT技術を使い、熱中症管理や省エネ制御を行なっており、快適な生活環境を維持することが可能です。このように、埼玉県から数々の革新的なデザインが世界的に評価されました。
IDA公式サイトや受賞作品ページで詳しい情報を見ることができます。埼玉の持つデザインの未来を感じる良い機会となることでしょう。この成功を通じて、地域のデザイン業界がさらに盛り上がることを期待したいです。