深谷ねぎから生まれたユニークなカトラリー
深谷市が誇る「深谷ねぎ」。その香ばしい香りは食事をより一層楽しませてくれますが、最近新たな取り組みが注目を集めています。それは、規格外の深谷ねぎと使用済育苗ポットを活用した「深谷ねぎからできたアップサイクルカトラリー」です。2025年3月17日から、深谷テラスパークやRELOCA BASE FUKAYA OAKで販売予定です。
アップサイクルカトラリーの背景
PHI株式会社が手掛けるこのプロジェクトは、公益財団法人 埼玉県産業振興公社からの補助金を受け、地域資源循環をテーマにした取り組みの一環です。この活動では、主に未利用資源の活用が焦点となっています。深谷ねぎの規格外品は従来、堆肥化されていましたが、ニオイや作業コストの問題から課題がありました。そこで、これをひとつのソリューションとして12月に製品化されたアップサイクルカトラリーです。
規格外の深谷ねぎ
規格外の深谷ねぎは見た目に違和感があるものの、その香りや風味は変わりません。プロジェクトでは、これらのねぎを回収し、乾燥・粉体化してリサイクルペレットに加工。プラスチックとの混錬により、新たなカトラリーの素材に生まれ変わりました。
使用済育苗ポットのリサイクル
使用済の育苗ポットについても大きな課題がありました。従来は土を洗い流してから廃棄する必要があり、その過程での環境負荷が懸念されていました。今回は、深谷テラスパークから洗浄せずに回収し、再利用のために破砕加工を施したことで廃棄物の削減にも貢献しています。
香ばしいカトラリーの特徴
このアップサイクルカトラリーは、食事の際に豊かな香りを楽しむだけでなく、使用後は手がほんのりねぎの香りに包まれるというユニークな体験も提供。香菜や和食を楽しむ際は特に絶妙です。また、地域資源の循環や環境意識を高める一助にもなるでしょう。
環境教育と地域貢献
PHI株式会社は、このプロダクトを通じて環境教育の重要性を伝えていきたいと考えています。深谷の特産物を活用することで地域資源の循環が促進され、持続可能な社会を志向する観点からも重要な取り組みとなっています。さらに、深谷市内のレストランやイベント、教育機関での活用を促進することで、地域全体での「ベジタブルテーマパークフカヤ」や街づくり戦略に貢献できるでしょう。
販売情報
アップサイクルカトラリーは、深谷テラスパーク、RELOCA BASE FUKAYA OAK、PHI selectionで購入可能。営業時間や住所は以下の通りです。
住所:埼玉県深谷市花園114番地
営業時間:9:00~17:00
住所:埼玉県深谷市西島町2-18-20
営業時間:8:00〜17:00 (定休日:木曜日)
公式通販サイト
この新しいカトラリーを手に取り、深谷の香りに包まれた食体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。未来への一歩を感じることができるかもしれません。