研修会で学ぶ新技術
2025-12-21 01:17:18

岡山大学が開催した第87回医学系技術課の研修会で最新のがん治療技術を学ぶ

岡山大学が進める医学系技術課の研修会



岡山大学の鹿田キャンパスで、2025年11月21日に「第87回医学系技術課 鹿田研修会」が開催されました。この研修会は、基礎研究から臨床支援まで広範にわたる医療研究を支える技術職員のスキルアップを図る目的で行われています。今年度のテーマは「婦人科悪性腫瘍と遺伝学的検査」、講師として登壇したのは医歯薬学域の長尾昌二教授です。

がんゲノム医療への理解を深める



長尾教授は、特に進展が見られるがんゲノム医療の重要性を強調しました。近年、卵巣がんや子宮体がんの患者が増えており、最新の遺伝子検査が治療の方針を決める上で欠かせないことを解説しました。講演では、BRCA遺伝子変異を持つ患者に対する新薬PARP阻害薬の活用や、免疫チェックポイント阻害薬を用いた子宮体がんの治療成果を紹介しました。

特に注目されるのは、遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)症候群に対する予防的措置です。リスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)によって、これらのがんの発症率を有意に低下させ、患者の生存率を向上させるデータが提示され、参加者はその重要性を再認識しました。

質疑応答での積極的な意見交換



研修会では、参加者による活発な質疑応答が展開され、最新の婦人科がん治療に関する理解が一層深まりました。大会主催者の佐藤法仁副理事・副学長は、「このような研修が医学系技術の高度化にとって重要である」と述べ、今後も技術職員の育成を強化していく方針を示しました。

継続的な研修と技術職員のスキルアップ



岡山大学では今後も積極的に医学系技術職員のスキルアップを図り、地域の医療研究の中核を担う大学としての役割を果たすべく、各種研修プログラムを提供します。また、「TCカレッジ」との連携を通じて、専門的な人材育成に取り組み、持続的な学習環境を整えていくことを目指します。

さらなる挑戦と未来への期待



地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学。社会変革を実現させるために、絶え間ない変化と挑戦を続けていきます。これからの活動にぜひご期待ください。


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