広島訪問で平和を考える
2025-07-23 12:37:21

次世代に平和への思いを伝える広島訪問の裏話

次世代に平和のメッセージを届ける広島訪問



埼玉県蕨市を拠点とする生活協同組合パルシステム埼玉は、今年の8月4日と5日の二日間にわたり、広島県を訪れました。この訪問は、80年前の原子爆弾投下からの歴史を振り返り、被爆の実相を次世代につなげることを目的にしたものです。参加者は利用者やその家族、役職員の計19人で、広島の地に平和の願いを求めて向かいました。

被爆者の生の声を聞く



訪問初日、参加者は「ピースアクション in ヒロシマ・ナガサキ」というプログラムに参加しました。まずは平和祈念資料館を見学し、次に被爆者である山田寿美子さんのお話を伺いました。山田さんは、2歳の時に被爆し、両親を失い、差別を経験しながら育ちました。彼女の影響力ある体験談は、進学後の研究を経て医療や介護の現場で被爆者への支援を行ってきた実績もあるため、参加者たちはその重みをしっかりと受け止めました。彼女は、被爆の記憶を持つ者として「誰も一人ぼっちにしない」という強いメッセージを伝えてくれました。

その後、平和記念公園を散策しました。生協ひろしま碑ガイドの会の説明を受けながら、原爆ドーム、原爆供養碑、平和の時計塔などの重要なスポットを巡り、それぞれの場所が持つ意味を再認識しました。

被爆ピアノを通じた平和のメッセージ



2日目には、映画「おかあさんの被爆ピアノ」を視聴しました。この映画は、爆心地で生き残った「被爆ピアノ」を修理し、その音色を全国に届ける調律師の実話を基にしています。被爆の影響を受けた音楽の力を通じて、平和の大切さや被爆者の証言がどれほど貴重であるかを感じることができました。

プログラムの締めくくりとして、全国生協が集まる「虹のひろば」へ参加しました。ここでは被爆地の若者たちが平和への願いを込めて演じるパフォーマンスや、被爆者とその家族の体験談などが共有されました。若い世代が自身の平和活動について報告し、次世代を担う彼らの姿勢に感銘を受けました。

継承される平和への願い



参加者はこの訪問を振り返り、各自の経験や感想を報告書にまとめ、パルシステム埼玉のホームページなどで紹介します。この活動を通じて、次世代に平和の重要性を伝え、今後も継続的に平和への願いを訴えていきたいと考えています。

2025年は国際協同組合年であり、この訪問はその活動の一環とも位置づけられます。未来を担う子どもたちに、過去の教訓と共に平和の願いをしっかりと伝えていくことが求められています。私たち一人ひとりが、平和のために行動し、次の世代へバトンを渡していくことが大切です。


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