デジタル時代の新たな肌悩み「首・デコルテ老化」の実態解明

デジタル時代の新たな肌悩みについて

最近のライフスタイルの変化によって、私たちの肌は新たなダメージにさらされています。特に「首」や「デコルテ」を含む部位は、デジタルデバイスに長時間向き合うことで、老化が進行していることが調査で明らかになりました。この現象に対する意識が高まりつつあります。

調査概要

医療法人社団鉄結会は、首とデコルテに関する肌トラブルについて全国の20〜50代を対象に調査を実施しました。この調査では、デジタルデバイスの使用がどのように肌に影響しているかを探究しました。

調査対象: 全国の社会人男女300名
調査期間: 2025年11月1日〜11月15日
* 調査方法: インターネット調査

現代人のデジタル漬け生活

調査によると、約30%の人が1日に8時間以上、スマートフォンやPCを使用していることがわかりました。この結果は、リモートワークやSNSの利用が増えている背景を反映しています。デジタルデバイスに慣れ親しんでいる私たちの日常で、これらのデバイスは欠かせないものとなっていますが、その影響は肌にも及んでいるのです。

肌トラブルの実感

さらに調査の結果、81.7%の人が首やデコルテに何らかの肌トラブルを感じていることがわかりました。特に「色むら・くすみ」が52.7%で最多という結果でした。「たるみ」や「乾燥」、さらには「シワ」や「ざらつき」に悩む人も多く、これらはスキンケアが不足していることも影響しています。

使用時間と肌トラブルの相関

面白いことに、デジタルデバイスの使用時間が長いほど、肌トラブルの実感率が高まる傾向が明確に見られました。なんと、10時間以上使用する人の93.9%が肌トラブルを感じているという結果が出ました。わずか3時間未満の使用者と比べると、実に35.3ポイントもの開きがあります。これは長時間の画面凝視が、首やデコルテにダメージを与えている可能性を示唆しています。

スキンケアの現状

調査の結果、首・デコルテのスキンケアを「毎日している」と回答した人はわずか18.7%にとどまり、「全くしていない」と答えた人も21.6%いました。半数の人がスキンケアを怠っているという実態が浮き彫りになったのです。多くの方が肌トラブルを抱えているにもかかわらず、適切なケアに取り組んでいないのは非常に残念です。

「見られている」意識の高まり

今回の調査では、62.1%の respondentsが他人から首やデコルテを「見られている」と意識していることがわかりました。特にオンライン会議やオープンカラーの服によって、他人の視線が集まりやすくなっています。これにより、自己ケアへの意識がますます高まっていますが、実行には至っていないのが現実です。

医師の見解

アイシークリニックの髙桑康太医師は、デジタルデバイスの使用が首とデコルテの肌トラブルに与える影響が大きいと指摘しています。年代問わず、首やデコルテは紫外線の影響を受けやすく、特にデジタルデバイスの使用時に見られる姿勢がたるみやシワの原因になり得ると警鐘を鳴らしています。乾燥や色素沈着も加味したトータルケアの重要性を強調し、これまでのスキンケアの意識を根本から見直す必要があると考えています。