80年後の平和を願うメッセージツリーが埼玉に登場
埼玉県の生活協同組合パルシステム埼玉が、被爆・戦後80年を迎え、8月4日から8月8日までさいたま市浦和区の「ぱる★てらす」施設にて特別なモニュメントを設置しました。この「平和メッセージツリー」は、訪れる人々から平和の願いを集めるための場となっています。
モニュメントの概要
このモニュメントは、等身大の樹を模したアクリル板で構成されており、参加者が葉っぱ型の付箋に記入したメッセージを貼り付けることができます。これにより、集まったメッセージが樹を埋め、平和の象徴として豊かに育っていくのです。実際、事前に81名から寄せられたメッセージも、ツリーに加わり、様々な立場や思いを持つ人々が「わかりあう」ことの重要性を示しています。
特に、この展示は原爆が広島と長崎に投下された週に合わせて行われ、その意味深さを訪問者に再認識させる狙いがあります。参加者は自らのメッセージを通じて、自分自身や他者の平和への願いを確認し合うことができ、より深い理解を得ることが期待されています。
丸木美術館の協力
さらに、会場には丸木美術館が誇る「原爆の図」のパネルも展示されています。この展示は、2025年に大規模改修のため長期休館に入る丸木美術館の作品であり、訪問者はその芸術を通じて平和の重要性を感じ取ることができます。観覧後には、感想を付箋に記入し、メッセージツリーに貼ることも奨励されています。
特別イベントの実施
展示の最終日である8月8日には、13時30分から坂下紀子さんによる被爆証言のイベントが開催される予定です。このイベントは、核兵器廃絶を目指す「HibakushaDialogue」プロジェクトの一環であり、多くの参加者に和解と平和の重要性について考える絶好の機会を提供します。
メッセージツリー展示の基本情報
ここでメッセージツリーと「原爆の図」展示の詳細情報をお届けします。
- - 開催日時:2025年8月4日(月)~8日(金)09:00~17:00
- - 会場:ぱる★てらす(埼玉県さいたま市浦和区東仲町10-7)
- - アクセス:JR浦和駅東口から徒歩3分
この機会にぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか。平和の意義を考えるきっかけと、他者との思いを分かち合うことができる貴重なイベントです。2050年には国際協同組合年を迎えるため、今後も多くの情報や活動が期待されます。皆さんもぜひ、参加してみてください。