訪問看護と教育
2025-03-28 15:38:20

訪問看護転職者向け教育支援の新たな連携をスタート

訪問看護転職者向け教育支援の新たな連携をスタート



訪問看護業界において、質の高い人材育成がますます求められています。2024年4月より、在宅医療支援機構株式会社(以下、当社)と国立大学法人東京大学医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター(GNRC)が連携し、訪問看護における転職者に特化した教育支援の取り組みを始めます。この新たなプログラムは、訪問看護の質を向上させるだけでなく、業界全体の活性化にも寄与することでしょう。

背景


当社は、2016年に設立され、訪問看護分野に特化して採用からキャリア形成までを支援してきました。訪問看護師の採用は年々厳しさを増しており、全国の医療現場が求める質の高いサービスを提供するための人材の確保が急務です。2024年に実施したアプローチの結果、95.5%の訪問看護事業者が人材採用の課題を抱え、そのうち35.1%が「研修・教育の不足」と回答しました。この結果が、今回の新しい教育プログラムの具体化に繋がったのです。

一方、GNRCは、国内初の看護学研究センターとして、患者がより自立した生活を送るための支援に特化したイノベーションを推進します。「治す医療」から「支える医療」へのシフトの中で、在宅医療の重要性が高まっています。これに対応するため、看護職や介護職に向けた「看取り」ケアの学習プログラムが必要とされてきましたが、実際にはその数が限られ、多くの現場で不安を抱えている状況があります。

教育支援プログラムの概要


この度の連携では、2025年4月以降に当社の採用支援を通じて採用された訪問看護事業者向けに教育プログラムを提供します。具体的には、無料のアカウントが与えられ、その有効期限は1ヶ月間。このプログラムでは、受講者が在宅看護や訪問看護の現場を深く理解し、業界の定着を図るための内容が盛り込まれています。受講者は研修前後にアンケートに回答することで、プログラムの改善のためのデータが収集されたいと考えています。

今後の展望


今回の取り組みは、看護職や介護職が自信をもって看取りケアに関与できる環境を整えるための重要な一歩です。両者は、今後も人材採用や定着促進のための具体的な方策を協議し、業界課題の解決に繋げていく予定です。訪問看護業界の更なる活性化とともに、地域住民が安心して医療と介護を受けられる社会の実現に向けて、今後も注目が集まります。

まとめ


訪問看護事業への人材確保は、今後ますます重要な課題です。教育支援を通じて、訪問看護業務の質を高め、業界の持続可能な発展を目指すこの連携は、看護の未来を切り拓く一助となるでしょう。是非、今後の動向にご注目ください。


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