地域との意識改革
2025-01-26 02:45:35

岡山大学次世代研究者が地域社会との連携で意識改革を提言

近年、地域社会と大学の連携の重要性が高まっています。この流れの中、岡山大学の白石奈津栄さんが2024年12月13日、吉備学会で「未病への意識改革」をテーマに発表を行いました。白石さんは、岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)の一貫として、地域の健康や幸福をテーマにした基礎研究と応用事例について語りました。

発表は二部構成で、第1部では「老いの最適化としての生涯学習」がテーマです。白石さんは日本語版AARC尺度を用いて、加齢に伴う意識の変化を科学的に測定した結果を紹介しました。生涯学習は、特に高齢者にとって、生活満足度や幸福感を高める手段であることがわかりました。この研究は専門家からも支持され、さらなる研究活動の重要性を強調しました。

続く第2部では、玉野市の漁業会社「邦美丸」との協働プロジェクトによる「漁師の幸福感と未来展望」の研究について述べました。その中で、漁業従事者のライフワークバランスの向上や、その結果として引き起こされる地域社会へのポジティブな影響について詳しく解説しました。

このプロジェクトは、漁業の働き方改革が他の業界にも良い影響を及ぼす可能性を示唆しており、白石さんは研究結果を通じて、地域の社会的課題の解決に寄与したいと意欲を表明しました。懇親会では、参加した研究者と地域住民が直接意見交換を行い、ネットワーキングの機会も設けられました。

白石さんは、「研究成果を社会に還元することで、多くの人の生活が豊かになることを願っています」と述べ、地域社会とのさらなる連携強化を誓いました。このような取り組みは、岡山大学が目指す「地域中核大学」としてのビジョンに大きく寄与しています。

岡山大学では、現在も産学連携や共同研究を通じて、地域社会が抱える問題の解決を図る取り組みが進められています。企業や学生が共に研究を進められる場を広げていることにより、より多くの人が研究成果を享受できる環境を整えています。

地域の未来を築くためには、大学が果たすべき役割は大きいと言えるでしょう。岡山大学が持続可能な社会を目指し、地域社会との連携を深めていくことが期待されます。白石さんの発表は、まさにその動きの象徴的な一環と言えるでしょう。


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