さいたま市の新しい技術ニーズの発表
埼玉県さいたま市で行われているオープンイノベーション事業「BIZ SAITAMA」は、地元の企業と外部企業のマッチングを図ることで、地域のものづくりを支援しています。最近、株式会社モリタ東京製作所から新たな技術ニーズが公開されました。このニーズは、医療機器分野における特定の加工技術に関連しており、特に歯科医療向けの製品に関するものです。
新規技術ニーズの概要
モリタ東京製作所は、埼玉県伊奈町に拠点を置く医療機器メーカーです。このたび、同社が公開したニーズは「ステンレス棒材の曲げ加工を安価で製造していただける企業様を募集」という内容です。歯科医療用に使用されるテーブルHPホルダー部品において、加工精度と製品の品質が求められています。従って、信頼性の高い製造能力を持つパートナーの確保が重要とされています。
モリタ東京製作所は、新たな協力企業を探しており、興味のある企業にはぜひ問い合わせをしてほしいと呼びかけています。このような取り組みは、地域のものづくり企業の成長と発展に貢献するとともに、新たなビジネスチャンスを生む機会でもあります。
BIZ SAITAMAの意義
「BIZ SAITAMA」は、さいたま市が主催し、公益財団法人さいたま市産業創造財団が運営する重要な施策です。この事業は、地域の企業が直面している技術的な課題を解決するためのマッチングを行う場を提供します。2023年度には、製造業を中心に21社の技術ニーズが公開され、国内外の中小企業やスタートアップから109件のエントリーがありました。そのうち、なんと91件がマッチングに成功しています。
また、単なるマッチングに留まらず、取引の開始や試作品の開発、NDA(秘密保持契約)の締結、またPoC(概念実証)の計画へとつながる案件も数多く発生しています。これは「BIZ SAITAMA」が業界全体に対して提供している価値を物語っています。
2025年度の展望
2025年度には、さらに新たな技術ニーズが公開されており、現在22社が31件のニーズを抱えています。オンラインプラットフォームを通じて、これら技術ニーズを持つ企業に対して、技術を提供する事業者のエントリーを受け付けています。応募後は、随時技術ニーズ企業とのマッチング面談が行われる予定です。
さいたま市産業創造財団について
公益財団法人さいたま市産業創造財団は、埼玉県さいたま市の特性を活かし、中小企業や創業者の支援を行っています。地域の産業振興や市民生活の充実を目的としており、2004年に設立されました。現在はさいたま市の中小企業支援センターとしても機能しており、地域経済の発展に寄与する多様な活動を展開しています。
相談窓口のご案内
モリタ東京製作所やBIZ SAITAMAに興味がある企業は、ぜひ公式サイトを確認してください。それぞれの技術ニーズに合った企業とのつながりを築き、新たなビジネスチャンスを見つけましょう。詳細は
さいたま市産業創造財団の公式サイトをご覧ください。