デンコーが新たに導入したりん酸亜鉛処理設備
埼玉県川越市に本社を構える株式会社デンコーが、進化した表面処理技術として、りん酸亜鉛処理設備を新設しました。この新しい設備の稼働により、同社は錆防止性能と品質の安定を高め、さらなる地域への貢献を目指しています。
デンコーの背景と取り組み
デンコーは、関東圏における溶融亜鉛めっきのリーダー企業として知られています。その長年の経験を活かして、鋼構造物の表面処理事業を拡大してきました。近年の都市部での再開発に伴い、意匠性を重視した低光沢仕様への需要が高まっています。これに対応すべく、今回新たにりん酸亜鉛処理設備を導入する運びとなりました。
りん酸亜鉛処理とは
りん酸亜鉛処理は、鋼材の表面に保護皮膜を形成することで、塗装の密着性を高める技術です。この処理を施すことで、金属の光沢を抑えつつ、防錆性能を大幅に向上させることが可能です。特に、デンコーの新設設備では、明度N4.5±1.0およびN7±1.0の2種類の処理仕様を用意しています。これにより、インフラや交通、建設など、幅広いニーズに応えています。
環境への配慮と高い技術力
デンコーでは、防眩性能を重視しつつ、環境負荷を低減する取り組みも行っています。新設された設備は、9つの処理槽を循環式に設計されており、使用した水はイオン交換機を通じて不純物を除去し、再利用されています。これにより、限りある資源を有効活用しながら、高品質な処理を提供する体制を整えています。
結論
この新しいりん酸亜鉛処理設備の導入により、デンコーはより多様な表面処理のニーズに対応し、品質と技術力の向上を目指しています。持続可能な社会インフラの発展に向けて、今後も新たな取り組みを進めていくことでしょう。詳細については、株式会社デンコーのウェブサイトをぜひご覧ください。