水道技術をラオスへ
2025-01-23 15:34:21

さいたま市がラオスに水道技術を伝授する新事業始動

さいたま市がラオスへ水道技術を伝授



さいたま市水道局は、新たな水道技術協力事業を開始しました。この事業は、ラオスにおける無収水問題の解消を目的にしており、2023年1月から始まります。多くの国で水道の普及が進む中、ラオスでは依然として無収水が深刻な課題となっています。この問題に対して、さいたま市は国際協力機構(JICA)を通じて草の根技術協力事業を提案し、契約を締結しました。

無収水とは?


無収水とは、漏水や水道メーターの不適切な計量などによって、水道料金として収入に繋がらない水のことを指します。この無収水が増えると、水道事業の経営に悪影響を及ぼし、結果的に地域住民への水供給にも支障を来します。

現在ラオスでは、改善が迫られる中で水道事業の健全化が求められています。この要請に応え、さいたま市はこれまでの30年以上にわたる技術協力を基に、さらなる支援を行なうことを決意したのです。

事業内容


今回の事業は「ラオス国水道公社における無収水削減推進体制強化支援事業」という名称で、対象地域はラオスの首都ビエンチャンやルアンパバーン県、カムアン県です。事業期間は3年間、令和7年から令和10年までを予定しています。主な活動内容は以下の通りです。
1. 給水管施工管理の改善
2. 漏水修繕業務の改善
3. 水道メーター検針業務の改善
4. 水道メーターの更新計画策定
5. 全国への1~4の成果共有

これらの取り組みを通じて、ラオスの水道公社の組織体制の強化を目指していきます。さらに、現地の技術者への派遣や技能向上のための研修を行い、万全なサポートを提供する予定です。

これまでの技術協力


さいたま市水道局とラオスの関係は、1992年から始まりました。最初は厚生労働省の要請により、水道事業調査に参加したことがきっかけです。その後、短期専門家を派遣して以降、継続的に専門家派遣や研修生受入を行い、ラオスにおける信頼関係を築いてきました。2012年以降は、JICAの大型技術協力プロジェクトにも参加し、切れ目なく支援を続けています。

こうした過去の協力も踏まえ、今回の事業を通じて、ラオスの水道事業の安定運営に貢献できることが期待されます。これにより、地域住民の生活向上にもつながるでしょう。

まとめ


さいたま市水道局のラオスへの技術協力は、地域の水道事業を支える重要な取り組みです。無収水問題の改善を通じて、ラオス国における水道事業の発展を支援することで、地域活性化にも寄与することでしょう。今後の進展が楽しみです。詳細については、さいたま市の公式サイトで確認できます。


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