岡山大学が関西高校での出前授業を実施
2025年7月、岡山大学は関西高等学校において、普通科1年生の40人を対象に出前授業を行いました。この取り組みは、文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の一環で、地域の教育を活性化することを目的としています。その結果、生徒たちは自動で開閉するセンサーを装備した「スマートごみ箱」を製作し、実践的なプログラミングやものづくりの楽しさを体感しました。
出前授業の背景と目的
この出前授業は、岡山大学が運営する教育支援団体MOSAdemyによって企画されました。教育支援団体MOSAdemyは、大学生と高校生をつなぎ、実践的な学びの場を提供しています。清水優椰さんを代表とする6人の学生が指導者となり、生徒たちをサポートしました。DXハイスクールに基づくこのプログラムでは、情報技術の教育強化を通じて、今後の社会に対応した人材育成が目指されています。
授業の内容
出前授業では、参加した生徒たちがまず、フローチャートを使って動作の仕組みを考える練習をしました。その後は、カード型プログラミングを使って実際の動作をプログラムし、回路の構築に取り組みました。ブレッドボードを使用して電子部品を組み立て、最終的にセンサーを調整することで、スマートごみ箱の完成度を高めていきました。
生徒たちは、3日間のプログラムを通じて「考える」「作る」「動かす」という一連のプロセスを経験し、挑戦の中で得た成果を自ら発表する場も設けられました。最終日には各班が丸顔発表を行い、成功や失敗を含む学びの過程を共有しました。
生徒の反応と成果
参加した生徒からは、「最初は難しそうに感じたが、自分が作ったものが動くととても嬉しかった」といった声が聞かれました。また、「大学生のサポートがあったおかげで安心して挑戦でき、楽しかった」といった感想も寄せられ、刺激的な体験が多くの生徒にとって有意義な時間となったであろうことが伺えます。
清水さんも、「高校生の柔軟な思考力に驚かされた。この経験は私たちにとっても価値のある学びでした」と振り返りました。この授業を通じて、技術に対する興味や探究心が促進され、生徒たちの成長に貢献しました。
これからの展望
岡山大学は今後も地域の高等学校との連携を強化し、実践的な教育支援を続けていく意向です。このような取り組みを通じて、地域における学びの場を充実させ、未来の人材育成に貢献していく予定です。岡山大学のさらなる活動にご期待ください。
参考情報