岡山大学の新しい挑戦
2025-07-28 01:09:22

岡山大学と岡山市、デマント・ジャパンが連携して「聞こえを支えるまち」を実現へ

岡山大学と岡山市の新たな連携



2025年7月2日、国立大学法人岡山大学が岡山市およびデマント・ジャパン株式会社と三者連携協定を締結しました。この協定の目的は、加齢性難聴に対する理解を深め、その早期発見と早期対応の体制を構築することです。
この取り組みは「City for Better Hearing(聞こえを支えるまち)」というビジョンに基づき、地域全体で“聞こえ”を支える仕組みの構築を目指しています。具体的には、聴覚検診車「Audika GO」を利用したスクリーニング、難聴が疑われる方への受診勧奨、補聴器装用のための専門人材育成、そして啓発活動が行われる予定です。

協定締結式の様子



この日、岡山市役所本庁舎で行われた調印式には、岡山大学の那須保友学長、岡山市の大森雅夫市長、デマント・ジャパンの齋藤徹代表取締役社長が出席し、協定書への署名が行われました。さらに、岡山大学病院の前田嘉信病院長やAudika株式会社の木下聡代表取締役も同席し、今回の取り組みに対する期待を語りました。

那須学長は「地域に根差したSDGs推進研究大学として、聞こえ支援モデルを岡山から世界に発信していきます」と強調し、大森市長は「市民の耳の健康を守るための支援体制を築けることは非常に心強いです」と述べました。齋藤社長も「三者で連携し、聴覚ケアを推進していきます」と意気込みを示しました。

国際的な意義も



協定締結式には、駐日デンマーク王国大使館のトーマス・ホイルンド・クリステンセン公使参事官が臨席し、北欧デンマークでの先進的な補聴支援事例との親和性を強調しました。今後の国際連携の期待も寄せられました。

聴覚支援センターの設置



岡山大学は令和5年度に岡山大学病院内に「聴覚支援センター」を設置し、医療、福祉、教育の分野を横断した総合的な支援体制の構築を進めています。本協定はその取り組みをさらに発展させるものです。地域、中核、特色ある研究大学として、社会課題である加齢性難聴に真摯に向き合う全国的にも先進的なモデルを構築します。

2023年度には文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」へも採択され、人の健康や地域の健康実現を目指しています。今回の協定は、その理念の具体的な具現化としても位置付けられます。

聴覚検診のデモンストレーション



当日は、特別企画として聴覚検診車「Audika GO」の実車展示や聴覚検診のデモンストレーションも行われ、参加者は実際に支援技術を体験し、意見を交換する機会がありました。

今後の展望



本協定に基づき、岡山大学は地域社会と国際社会をつなぐ共創モデルとして「聞こえにやさしい社会」の実現に向けた取り組みを加速させます。地域中核・特色ある研究大学として、今後の活動にもご期待ください。

次世代の「聞こえ支援社会」を実現するため、岡山大学は研究や実践を通じて新たな挑戦を続けていきます。


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