森と人の連携
2025-04-21 13:42:26

みなかみ町とスターバックスが結ぶ Sustainable Forest Partnership

みなかみ町とスターバックス、森を守る新たな試み



2025年4月21日、群馬県みなかみ町とスターバックス コーヒー ジャパン株式会社が「利根川源流から始める豊かな森林と人を育む連携協定」を締結しました。このパートナーシップは、地域の森林資源を活かし、持続可能な社会を実現するための新たなステップを表しています。気候変動や生物多様性の保全に対する取り組みを通じて、地域の自然環境を守る意義を深く理解し、連携の輪を広げていくことが求められています。

日本の森林について



日本は国土面積の約70%が森林で構成されています。しかし、木材需要の減少により、かつては豊かに育まれていた里山が荒廃してしまった地域が目立ちます。手入れが行き届かず、光や水が届きにくくなることで、森の生態系にも悪影響が及んでいます。これにより、水源の涵養能力や生物多様性が失われつつあり、私たちの日常生活に直接的な影響を与える社会課題と化しています。

スターバックスの地域貢献



スターバックスは1996年に日本初の店舗を開いて以来、地域に根付く形で活動を展開してきました。今回、みなかみ町との協定は、同町に多くの店舗を展開するスターバックスにとって、地域の文化や自然環境への貢献をさらに深める重要な意味を持ちます。

同町は環境先進自治体として、自伐型林業を推進しており、地域住民が主体となった森林整備に取り組んでいます。スターバックスは、この協定を活用し、間伐される木材を店舗の資材として利用する新たな試みを行います。

具体的な取り組み



1. 間伐材の活用: みなかみ町の森林から間伐された様々なサイズの木材を店舗建築に利用します。これにより、使用に適さないサイズの木も内装などに活用し、間伐材の新たな用途を見出します。

2. 「顔の見える木材活用」: 使用される木材の産地や活用方法を可視化することで、消費者がその木材がどこから来ているのかを知ることができる取り組みを行います。これにより、店舗に訪れるお客様は、その木材がみなかみ町のどの森から切り出されたものかを感じられるでしょう。

3. 間伐材を活用した店舗の開設: 数年以内に、間伐材を使用した店舗の第1号店の開業を目指します。

4. CO2吸収効果の期待: 林野庁の計算ツールによると、一店舗あたりのCO2吸収量は約45トンに達することが見込まれます。

5. 持続的な建材調達: 新規店舗建設の際、手入れがされていない森林からの間伐材を調達する仕組みを構築し、店舗の開設を通じて森林の保全に貢献していきます。

新たな体験の創造



スターバックスは、一杯のコーヒーを介して人と人とのつながりを重視しています。また、店舗が生まれることで、それが森と人を繋ぐ架け橋となるでしょう。お客様には、みなかみの森林の息吹を感じながら、木材の由来について学び、新たなつながりを体験する機会を提供します。「知る、触れる、感じる」というこの実体験を通じて、地域資源がどのように人々の暮らしに影響を与え、結びつくのかを実感できる試みが進んでいます。

みなかみ町、スターバックス、そしてお客様が一体となり、持続可能な未来へ向けて新しい一歩を踏み出したいと考えています。これからの活動にご期待ください。


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