埼玉の植物保全活
2025-03-24 16:31:21

埼玉県、絶滅危惧種の保全に向けた新たな一歩「レッドデータブック植物編」発行

埼玉県、絶滅危惧植物を守るための新刊発行



埼玉県は、2024年に発行する「埼玉県レッドデータブック植物編(第4版)」の発表を行いました。この刊行は、県内の絶滅のおそれがある野生生物の保護を目的としており、植物編の改訂は約13年ぶりとなります。これまでの情報を基に、進化した知識と技術を用いて、多様な植物の現状やその保全に関するデータを提供しています。

履歴と発行経緯



埼玉県では、1996年に初版を発行して以来、絶滅危惧種のリストアップを行い、その後も定期的に改訂を重ねてきました。今回の第4版では、過去の評価の推移を知ることができる情報が追加され、植物種の詳細な解説や分布情報も掲載されています。

掲載種の増加



新たに改訂されたレッドデータブックには、県内に自生する在来植物4,813種のうち、1,113種が掲載されています。これは、全体の23.1%にあたります。前版からは82種の新たな植物が追加されており、そのほとんどは維管束植物です。これにより、地域の植物多様性の状況がより正確に把握されることが期待されています。

特徴的な内容



全ての掲載種の解説には初版からの評価の推移が示されており、過去のデータと比較できるようになっています。また、一部の維管束植物種には分布図が追加され、その植物がどのような環境で育っているのかを視覚的に理解することができる工夫が施されています。

加えて、県内に存在する希少な植物群落およびそれらを脅かす外来植物についても詳しく説明されています。これにより、利用者は地域の植物環境を深く理解し、保全活動に参加しやすくなるでしょう。

書籍の入手方法



「埼玉県レッドデータブック植物編(第4版)」は、埼玉県の公式ホームページからダウンロードすることができます。ここでは電子版が無料で提供されており、環境問題に関心のある市民や学生にとって、貴重な資源となるでしょう。また、紙媒体の冊子も販売されており、価格は税込2,407円です。冊子を希望される方は、県政情報センターで購入できます。

さいごに



この「レッドデータブック植物編2024」が絶滅の危機に瀕する植物を守るための基礎資料として機能し、埼玉県の豊かな自然が次世代に継承されることを願ってやみません。地域の多様な植物とその保全活動への理解を深めるためにも、ぜひ本書を手に取ってみてください。詳細な情報は、埼玉県の公式ウェブサイトでご確認いただけます。

情報や質問は、環境部 環境科学国際センター 生物多様性センターまでお気軽にお問い合わせください。


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