小学生の工学実験教室
2025-10-14 22:51:32

岡山大学が開催する小学生向けの工学実験教室2025で未来の科学者を育てる

岡山大学総合技術部の主催により、2025年8月7日、津島キャンパスで「小学生のための工学実験教室2025」が行われました。このイベントは小学4年生から6年生を対象に、実験を通じて科学の面白さを感じてもらうことを目的としています。今回は全体で30名の小学生とその家族が参加し、3つのテーマに分かれて様々な実験に取り組みました。

実験内容



1. スペクトル分光器を作ろう



このテーマでは、参加者たちは光のスペクトルについて学びながら、実際に分光器を作成しました。講師の技術職員が光の性質や分光器の制作方法を説明した後、参加者たちははさみやカッターナイフを使って台紙から分光器のパーツを切り出し、組み立てました。完成後は、自然光や白熱灯、蛍光灯、LEDライトなどを用いて、光がどのように分かれるのか観察しました。参加者は、白い光が虹色に変わる様子に感動し、楽しみながら学びました。

2. 3Dプリンターでオリジナル貯金箱を作ろう



このセッションでは、貯金箱のフタをデザインするグループと、本体に色を塗るグループに分かれて作業しました。簡易モデリングソフトを用いてそれぞれ個性的なフタを完成させた後、アクリル絵の具やマジックを使って好きな色に仕上げました。最後に両者を組み合わせ、自分だけの貯金箱が完成しました。このプロセスでは、3Dプリンターの原理についても説明があり、保護者も子どもたちの活動を熱心に見守っていました。

3. 消しゴムを作ろう



新たな試みとして展開されたこのテーマでは、ポリ塩化ビニルや可塑剤、岡山県産の牡蠣の殻を使用して消しゴムを作成しました。参加者は混合した材料をシリコン型に流し込み、加熱して固めるという過程を学びました。この工程では、脱気中に泡が出る様子を観察し、科学的な現象に対する興味を深めたようです。思い通りにできた作品や、固まり切らなかったものでも、その経験から学ぶことが多かったようです。

参加者の感想



今回の工学実験教室を通じて、多くの小学生が新しい発見や体験を得られたと思います。社会人や大学生である講師陣からの知識を吸収し、科学への興味が一層深まったことでしょう。参加者は様々な実験を通じて、手を動かしながら自ら考える力を養い、科学に対するワクワク感を持ち帰った様子でした。

今後の取り組み



岡山大学の総合技術部は、地域貢献と科学啓発活動として、今後もこのような実験教室を継続していく意向を示しています。さらなる科学教育の充実を図るため、小学生向けの取り組みを続けることで、次世代の技術者や科学者を育てていくことに力を入れています。母校である岡山大学における実践的な学びを大切にし、地域の教育力を向上させる活動に期待が高まります。


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