岡山大学と倉敷青陵高校の連携が生徒の探究活動を支援する

岡山大学が倉敷青陵高校の探究活動を支援

国立大学法人岡山大学は、倉敷青陵高等学校との連携を通じて、生徒たちの探究活動を支援しています。この取り組みは2022年度から始まり、今年度で4年目を迎えました。特に、データサイエンス部（DS部）から選ばれた7人の学生が生徒たちに助言し、探究活動がより充実したものになっています。このような支援は、生徒たちが自らの興味に基づいてテーマを深掘りし、発表する際にも大きな役割を果たしています。

授業の中身と支援の形式

倉敷青陵高校では、2025年の取り組みとして生徒が自主的に選んだ8つの分野にわかれて探究を進め、98グループがそれぞれのテーマで発表を行います。学生たちは、生徒の課題設定や活動計画に対して、Slackなどのオンラインツールを通じて助言を行っており、これにより生徒たちは質問や相談を簡単に行うことができます。これによって、探究のスピードや深さが高まっているとのことです。

継続的な支援体制の重要性

今回の訪問は、今年度で2回目となり、倉敷青陵高校との継続的な関係が築かれています。同校の校長、泉浩明氏は「以前に比べて探究の進み方が速くなった」とコメントしています。その言葉からも、岡山大学の支援が生徒たちの成長を促していること確かです。さらに初年度に支援を受けた生徒が、現在は岡山大学で学び、さらに後輩の探究活動をサポートすることができるようになっている点も、この取り組みの成果と言えます。このような経験の好循環が、教育における大きな価値を生み出しているのです。

DXハイスクールにおける取り組み

岡山大学の探究支援は、「DXハイスクール」支援の一環として位置付けられています。高校教員や生徒からのニーズを大切にし、教育現場での意識改革にも寄与しています。この取り組みは、地域の中核としての役割を果たす岡山大学に求められる重要なミッションでもあります。また、現在では県内のさまざまな高校にも支援の輪が広がっています。

教育の現場での変革や生徒たちの成長を促進するための岡山大学の活動は、地域の将来を担う人材育成につながっていると言えるでしょう。引き続き、岡山大学の努力に期待したいところです。